ホーム | 日系社会ニュース | 愛知県人会=エレベーター建設お披露目=車椅子でも使いやすい会館に=母県が9万5千レアルを支援

愛知県人会=エレベーター建設お披露目=車椅子でも使いやすい会館に=母県が9万5千レアルを支援

「大分楽になった」と語る三隅好明さんと母のまつよさん

 母県からの支援を受けて、昨年9月の創立60周年で着工式を行ったブラジル愛知県人会(沢田功会長)の会館のエレベーターが竣工し、9月29日に行われた「第26回敬老慰安会」で披露された。資金集めから2年がかりの事業となった。沢田会長は「お年寄りや身体障害者など皆が使えるエレベーターができて良かった。会館の貸し出しもしているので、他の団体などもぜひ利用してほしい」と喜んだ。

敬老慰安会の出席者の記念写真

 エレベーター建設プロジェクトは2年前から始まった。沢田会長は「市役所からエレベーターを設置するよう要請された」と振り返り、資金繰りに奔走した。母県からは9万5千レアルの支援があり、残りの半額は会員からの寄付を募った。
 エレベーターは、地下1階から2階まで利用できる。各階とも車椅子も通れるよう段差をなくす工事も行った。舞台横にも、高齢者や身体障害者が舞台に上がりやすいようエレベーターを設置した。
 沢田会長は「市役所から作るように言われた時は、『こんな大きくて面倒な会館は売ってしまえ』という会員も。でもエレベーターを建設して皆が使えるようになって良かった」と喜びを噛み締めた。他団体に部屋の貸し出しも行っており、外部からも「より使いやすくなった」と好評だ。「駐車場からエレベーターで上がれるので、使いやすいですよ」と沢田会長も自信を見せる。
 敬老慰安会に参加していた溜渕やえ子さん(84、二世)は、舞台横のエレベーターに試乗し「ここの所ずっと体の調子が悪かったので、これがあると随分楽です」と気に入った様子。

舞台横にもエレベーターを設置

 車椅子の三隅まつよさん(99、愛知県)に同伴していた息子の好明さん(66、二世)は、「前はもっと回り道をしないと車椅子で通れなかった。連れて行きやすくなって良かったです」と喜び、また母親を会に連れてきたいと語った。

□関連コラム□大耳小耳

 愛知県人会会館では、他県人会や団体に事務所を貸している。沢田功会長は「3カ月前から奈良県人会が事務所を借りており、神奈川県人会も先日会議室を借りた。11月には長野県人会が創立60周年式典を開催する予定」と語り、貸し出し状況も順調だ。ちなみに、奈良県人会は1カ月700レアル、会議室は1日150レアルで貸し出しているそう。事務所を借りる場合は、無料で使える物置スペースがあり、大サロンを半額で使えるなどの特典も。会館のない団体は利用してみては?
    ◎
 愛知県人会会館で日本語を教えているという沢田会長は、二世だが流暢な日本語を話す。聞けば元愛知県費留学生で、帰国後も日本との付き合いを続け、日本テレビの中南米支局に30数年間務めたという。「1985年のメキシコ地震やペルーのアルベルト・フジモリ大統領の事件などを報道したんですよ」と語り、自身の動画のURLを送ってくれた。興味深い動画は(https://youtu.be/ifuCMXsof70)から観ることができる。

image_print

こちらの記事もどうぞ