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アマゾン森林伐採=1~9月は前年比93%も増える=9月ひとつきでも約2倍に

 【既報関連】今年1月~9月の法定アマゾンの森林伐採が93%増加したと、11日付現地紙が報じている。
 今年最初の9カ月間のアマゾンでの森林伐採面積は7853平方キロメートルで、前年同期の4075平方キロメートルと比べて93%増加したことになる。
 また、9月だけの比較だと、739・46平方キロメートルが1147平方キロメートルへと、96%増えた。
 これらは国立宇宙研究所(INPE)の統計によるものだ。
 法定アマゾンで森林伐採増加に伴う火災が増加したことは国際的に批判され、8月23日にボウソナロ大統領が森林火災抑制策を発表。これにより、軍も投入する形の火災対策がはじまった。これにより、森林火災の数そのものは減少を記録して、リカルド・サレス環境相を喜ばせた。
 だが、こうした事情にもかかわらず、森林伐採は9月単月でも、1~9月の累積でも、共に約2倍に増えている。
 ボウソナロ大統領は7月19日に、INPEが発表した6月の森林伐採に関する「データがおかしい」として、INPEやリカルド・ガルヴォン所長を批判しはじめ、8月2日には所長更迭も行った。この措置は国内外の科学者から批判を浴びたが、INPEはその後も伐採面積の数値を下げることはしなかった。
 サレス環境相は今年はじめから、伐採測定のために民間のシステムを利用することを擁護する発言を行っており、7月にはINPEのものに代わる新システムの画像を使用。民間システムによる伐採監視は、マット・グロッソ州やパラー州ですでにためされている。
 だが、サレス環境相は11日、「森林伐採は深刻な問題」と明言した。同環境相はこれまで、開発のための伐採の必要性を主張し続けるボウソナロ大統領に同調し、森林伐採増加に対する国際世論を「植民地主義的だ」などと批判してきたが、この日は森林伐採を抑制するための監査や観測の強化などの必要を認めた。

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