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HY「沖縄に帰ってきたみたい」=記者会見、ブラジル側とのコラボも

ブラジル初公演を翌日に控えたHYのメンバーら

 「飛行機で20時間くらい旅をして、沖縄に帰って来たみたい」――HYメンバーの一人、仲宗根泉はブラジルの第一印象をそう語った。11月8日午後8時に、サンパウロ市リベルダーデ区の文協大講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で一夜限りのコンサートを行った、沖縄県出身の大人気バンド「HY」。7日に到着したメンバーは、その足で午後5時から文協大講堂前で記者会見を行い、冒頭のメッセージを語った。
 HYは、沖縄県うるま市出身の新里英之、名嘉俊、許田信介、仲宗根泉の4人で構成されたバンド。幼馴染同士で2000年に結成され、若い世代を中心に支持されている。
 ライブではチケットを即日完売させる人気を誇り、NHK紅白歌合戦にも2度出演。今回はZai Liveプロダクションが主催して、ブラジル初公演をすることになった。
 「ブラジルは全員初めてですが、沖縄と似ていますね」と女性ボーカルの仲宗根泉は話し始め、「空港からここまで来る道で、ガジュマル(沖縄で見られる常緑高木)に似た木やヤシの木を見た。飛行機で旅してブラジルに来たけど、まるで沖縄」とブラジルの印象を語る。
 ブラジルの沖縄県人と接したことがあるかという質問に、ギターや男性ボーカルなどを務める新里英之は、「3年前の世界ウチナーンチュ大会は、地元のうるま市で行われた。その時に初めてブラジルや世界中のウチナーンチュと会った」と話す。
 その時の印象を尋ねると、「みんなが世界に出て頑張っている姿を初めて見て感動した」と喜びを語る。昨年ペルーで初公演を行った際に、「ブラジルから駆けつけた人達に『ブラジルの公演も楽しみにしている』と言ってもらえた」とも。
 今回も沖縄県人会の人たちが空港まで迎えに来た。「『ようこそHY』という横断幕を持って待っていてくれて、素敵なショーになると確信しました」と嬉しそうに語る。

移民史料館を見学したHYのメンバーら

 ドラマーの名嘉俊が「ブラジルの人たちと歌って踊った後に、その貰ったパワーで1曲できるかも」と語ると、報道陣から「おー!」と歓声が上がった。
 許田信介は「来る年齢層もバラバラだと想定している。高齢者の方々と会うのも楽しみ」とし、「現地の17、8歳の方たちとコラボする曲もありますよ」と特別な演出を明かす。さらに仲宗根泉は「音楽を通して、ブラジルの沖縄県人の人たちにウチナー魂を伝えたい」と語った。
 記者会見後は、ブラジル日本移民史料館へ向かい、武田パウロ照明さん(78、二世)の案内で見学。HYのメンバーらは「第1回移民の中に沖縄の人は居たのか」「沖縄の人たちは三線を持っていたか」など、熱心に質問し話に聴き入った。


□関連コラム□大耳小耳

 初来伯公演を行った、沖縄出身の大人気バンドHY。報道陣の「誰かブラジルに親戚はいるか」という質問に、「親戚ではないが、空港で働いていたウチナーンチュがうるま市出身だった」と驚きのエピソードを披露した。荷物を取る時に、親近感が沸く顔を見つけると、親がうるま市出身の二世だったとか。「ライブ見に行くと言ってくれた」とメンバーらも嬉しそう。ちなみに、女性ボーカルの仲宗根泉が親近感を持ったのが、なんと本紙ポルトガル語版のジョルナル・ニッパキ紙の樋口アウド編集長。仲宗根泉は「父親の若い頃に似ている」と仲良く記念写真を撮影していた。実は生き別れの親戚だったりして?!

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