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リオ市レアレンゴ=5歳女児が流れ弾で死亡=撃たれた直後、「お母さん、泣かないで」

亡くなったケテレンちゃん(13日付G1サイトの記事の一部)

 リオ市西部のレアレンゴ区で12日朝、母親に連れられて通学途上の5歳児、ケテレン・ウンベリノ・デ・オリベイラ・ゴメスちゃんが流れ弾に被弾、同日夜、亡くなった。
 ケテレンちゃんが被弾したのは、住宅公社の集合住宅が立ち並ぶ地区の広場の脇だ。同地区の中でも人や車の動きが多い場所で、銃を乱射しながら車から降りた覆面姿の男達3人が撃った弾が、自転車に乗せられていたケテレンちゃんの足にもあたり、地面に倒れた。
 ケテレンちゃんは母親の手で救急診療所に運ばれたが、夕方になって市立アルベルト・シュヴァイツァー病院に移され、手術を受けた。だが、手術後に容態が悪化し、夜遅くなって死亡した。
 祖母のダイゼ・ダ・コスタさんによると、ケテレンちゃんは被弾して地面に倒れた時、母親に向かい、「お母さん、泣かないで。泣いちゃダメ」と語りかけたという。
 父親のアウグスト・デ・オリヴェイラさんによると、犯人の一人は、ケテレンちゃんが被弾したのを見て、詫びるような仕草をしたという。
 警察は犯人達の真の標的は、やはり被弾して亡くなったダヴィ・ガブリエル・マルチンス・ド・ナシメントさん(17)と見て捜査を始めた。
 リオ州知事のウイルソン・ヴィッツェル氏は13日、ケテレンちゃんの死を悼み、今年に入ってから流れ弾で亡くなった他の子供達の例と共に、厳重な捜査を行うよう、市警に命じたと発表した。リオ州では今年、5~12歳の子供6人が流れ弾の犠牲となって死亡している。(13日付G1サイトより)

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