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東西南北

 2回目の癌の化学療法を終え、14日にサンパウロ市シリオ・リバネス病院を退院したブルーノ・コーヴァス市長が、18日に市庁舎に戻り、記者会見を行った。トレードマークのひげがなくなった市長は、「化学治療のために剃ったんだ。髪はもともと生えてなかったからね」と和やかに冗談を言う余裕を見せると共に、「病欠することで市民が求める医療機関開業に支障を来たすわけにはいかない」と、働く意欲も強く示した。市長は来年の市長選についても尋ねられたが、「それは体が決めること」とし、現状での明言を避けた。コーヴァス氏は25日に化学治療の第3段階を行うために再入院する。回復を祈りたいところだ。
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 17日、サンパウロ市地下鉄1号線のサンジョアキン駅で、30歳の男性が線路に落ちたが、電車が停止し、大事に至らずにすんだ。転落事故が起きたのは午前6時30分頃で、北部トゥクルヴィ行の線路に男性が落ちた。男性が助かった理由には、彼が線路を支える土台の間に身を隠し、衝突を避けたこと、他の乗客からの知らせを受けた職員が感電を避けるために線路の電源を切ったこと、連絡を受けた機関士が即座に停止措置をとったことなどがあげられている。
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 ブラジリア時間の19日午前、アラブ首長国連邦のアブダビで行われたサッカーの親善試合で、ブラジル代表(セレソン)は韓国代表を3―0で下し、快勝した。7月にコパ・アメリカで優勝したが、9月の親善試合以降は調子が上がらなかったセレソンが、ようやく4カ月ぶりの勝利を記録した。今年のセレソンはこれで戦い納めとなる。

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