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『即位の礼』に参加した汎米日系人=「皇室が日系社会評価してくれた」

日本政府に招待された日系人ら(錦戸健さん提供)

 10月22日に東京の皇居・宮殿行われた、新天皇陛下のご即位を国内外に宣言する『即位礼正殿の儀』。海外日系人を代表し、日本国外務省から招待を受けた1人の菊地義治さん(79、岩手県)が、当日の様子を報告するために来社した。
 日本政府から招待を受けたのは、汎米(ブラジル、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン)の33人の日系人。そのうち7人がブラジルからの招待客だった。

来社した菊地義治さん

 総領事館から連絡を受けたのは9月中ごろで「発表があるまでは黙っているように言われていた。政府から許可が出るまで、誰にも言わずに胸に秘めていた」という。
 最も重要な『即位礼正殿の儀』の日には、朝から皇居を訪れた。「天皇皇后両陛下が正面から見られる良い場所を用意して頂いた。海外日系人をとても大事にしてくれている」と喜びを口にする。
 当日は雨と風が強かったが、段々と止み、「万歳三唱の頃は太陽が出てきて眩しかった。さすが天皇陛下です」とその時の感動を語る。
 翌23日には、内閣総理大臣夫妻主催晩餐会に出席。会場では、ブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領にも偶然出会ったので、「Parabéns(おめでとう)」と慶賀を共に喜ぶ声をかけ、ブラジルから来ていることを伝えると、「大統領は『私は日本が好きだ』と笑顔で返事をしてくれましたよ」と思い出す。
 25日昼には、22日夜に続いて二回目の『饗宴の儀』に出席した。22日が外国賓客を招いていたのに対し、25日には「高齢者が多く、国に貢献してきた各界の代表者らが参加していたようだった」。
 祝宴は大広間『豊明殿』で開催された。「麻生太郎副総理と会って、『ブラジルから来ました』と言ったら『よく来ましたね』と声をかけてもらった。河野太郎防衛相にも会いましたね」と、日本の政治家との交流の機会もあったという。
 会食には、天皇皇后両陛下以外にも「子供から年配の皇室の方も参加していた」。昨年ご来伯された眞子内親王殿下の姿もあり、菊地さんは「お話できればと思ったけど、流石にできませんでした」と笑う。

「即位の礼」後に渡されたという両陛下の写真

 会食後、宮内庁職員が日系人の招待客らを特別に案内し、皇居内を見せてもらったという。
 菊地さんは『即位の礼』が終わった後に受け取った天皇皇后両陛下の写真などを見せながら、「平成の代替わりの時は、こんなに多くの海外日系人は招待されなかったのでは。日系社会が長年にわたり国際親善、交流に貢献してきたことが評価された」と見ているという。
 コロニアを代表して参加できたことを喜び、「日本人として、ブラジルで日本の良さを今後も受け継いでいきたい」と述べた。

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