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在サンパウロ総領事館=53人の百歳以上を高齢者表彰=百歳以上の在外日本人の半分超=安倍総理から祝状と銀杯

当日出席した被表彰者ら

 在サンパウロ日本国総領事館(野口泰総領事)は、「令和元年度百歳以上高齢者表彰」の伝達式を11月26日に総領事公邸で行った。総理大臣が毎年百歳を迎える高齢者に祝状と記念品を贈呈するもので、今回の在サンパウロ総領事館管内の該当者は53人。百歳以上高齢者表彰の海外在留邦人該当者は98人で、半数以上が在サンパウロ総領事館管内からだった。16人が本人出席、11人が代理出席し、総理から贈られた祝状と記念品の銀杯を野口総領事から受け取った。

 伝達式には親族らを含め約70人が出席し、被表彰者の長寿を祝った。野口総領事は「皆様は大正から平成の激動の時代を過ごされ、5月1日の今上天皇陛下のご即位と改元には、感慨深い思いがあったかと思います。皆様のご家族は希望を胸に移住し、様々な困難を努力で乗り越えてきました。ご家族やご友人に恵まれ、喜びに満ちた日々も多かったことと思います。今後もますます健康で幸せな毎日を送れることを心から願います」と祝意を表した。
 伝達式後は祝賀会が開かれ、出席者は食事を楽しんだ。表彰の際に「こうして表彰していただけるなんて光栄です」と涙を浮かべていた田中みつさんに話を聞くと、1939年に夫と共に渡伯したという。
 「9年前に亡くなった夫は、一生懸命に農業に励んだ。おかげで5人の子どもを皆大学に入れることができた」と胸を張って話した。娘の初音さん(76、二世)と息子の春樹さん(66)は「先祖も長寿の人が多かったようです。母は昔から気が強かったですね」と笑顔を見せた。
 表彰を受けた西山長光さんに長寿の秘訣を聞くと「若い頃からたばことアルコールは控えていた」とのこと。2カ月前まではゲートボールをするために一人でメトロとバスを乗り継いで通っていた。「体だけでなく、脳も衰えないように、教育勅語を暗記して、それを書いて手を動かすようにしている。新聞や小説もよく読む」という。
 西山さんは34年に家族で渡伯し、ブラジル生活は85年になる。「日本が令和を迎えた記念の年に百歳を首相に祝ってもらえて本当にありがたい」と喜びを語った。一方で今の日本の問題点を聞くと、「今の日本はいじめや虐待が多い。教育勅語のような道徳の芯になるものがなく、修身の心が欠けている」と話した。

乾杯で被表彰者の長寿を祝った

 百歳以上高齢者表彰は、日本の老人福祉法が定める9月15日の「老人の日」の記念行事として、総理が毎年百歳を迎える高齢者に祝状と記念品を贈呈するもの。今回の該当者は全世界で3万7005人。
 在サンパウロ総領事館管内の該当者53人は次の通り(五十音順、敬称略)。
 青山一(あおやま・ひとし)、淺田達雄、淺野多津夫、新井廣志、有園國吉、井貝主馬(いがい・かずま)、板垣トシ子、今川ヱミ子、岩村ヨシエ、上田高子、漆畑五郎、小方アサコ、河中司、金城惠美子、佐々木三郎、白木國義、杉尾コト、高橋庄一、田中みつ、谷口智惠(たにぐち・ちえ)、知念幸成、寺田辰子、徳永トシエ、中島嶷(なかしま・さとし)、西井久枝、西畑富士子、西山長光、野村吉子、萩原ヨシエ、比嘉カメ、平井ステ、福島キミエ、藤井重隆、藤原笑子(ふじはら・えみこ)、古山孝子、前田ヒサ子、水﨑サキエ、森岡和、八木ユリ、山北千代子、山口ツギ子、山口トミ、山﨑敬典、山本好夫、吉田潤、他匿名希望8人
 伝達式にはブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長、サンパウロ日伯援護協会の与儀上原昭雄会長、ブラジル日本都道府県人会連合会の山田康夫会長、ブラジル日系熟年クラブ連合会の辺原良子副会長も出席した。


□関連コラム□大耳小耳

 《百歳以上高齢者表彰の海外在留邦人該当者は98人で、半数以上が在聖総領事館管内》ということは、世界の在外日本人の半分以上がサンパウロ州とマットグロッソ・ド・スル州に住んでいるということか。ブラジル料理は一般的に野菜が少なく、高カロリーと言われているが、ブラジルに住んでいても日本人は農業移民が多く、野菜を食べる習慣があったおかげで長生きをしているのか。それともブラジルの日本人には、「細かいことを気にしないでストレスを溜めない」とか、他になにか長生きの秘訣があるのかも?

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