ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》高齢者が無料の長距離バスチケット求め徹夜=配布方法の改善求める声も

《ブラジル》高齢者が無料の長距離バスチケット求め徹夜=配布方法の改善求める声も

 ブラジルの高齢者法は、「60歳以上で収入が2最低賃金以下の人は、異なる市をつなぐ、または州をまたぐ長距離バス1台につき2人まで、無料で利用できる」と定めている。
 その、1台につき2人までの枠に入るために、多くの高齢者がサンパウロ市北部のチエテ・バスターミナルで長時間列を作って並んでいると、19日付現地紙が報じた。
 ライムンド・ナシメントさん(62)は、16日の夜7時からバスの券売コーナー前に並び、翌日朝6時にセアラー州行きのチケットを手にした。州都フォルタレーザに行きたかったが、もうないといわれたので、360キロ離れたイグアツ行きを確保した。
 マリア・サントスさん、ローザ・クルスさん(共に69)も16日の夜11時から並び、セアラー州タウアー行きのチケットを入手した。サントスさんは、「自分たちの権利を行使しようとしているだけなのに、こんなに長く列に並ばなければならないなんて屈辱的よ」と語る。
 こうした無料のバスチケットを手に入れるために、毛布まで持ち込み、底冷えのするバスターミナルで一夜を過ごす高齢者は多い。
 ブラジル消費者保護協会(Idec)の都市移動調査員、ラファエル・カラブリア氏は、無料チケットは、直接、券売窓口に来ないと受け取れないという仕組みを改めるべきとしている。
 バス会社Gontijoは、窓口に来て、年齢と収入を証明した人から順にという配布方法は変更できないとしている。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 《記者コラム》地方のKaikanに込められた日系社会の魂2021年6月15日 《記者コラム》地方のKaikanに込められた日系社会の魂 「コロニア消滅論」を越えて  デカセギブームが始まった90年代から特に「コロニア(日系社会)空洞化論」「コロニアが消滅する」という悲観的な予測が何度も叫ばれ、本紙にも繰り返し掲載されてきた。そんなことを叫ぶ声すらも枯れてきたのが現状だ。  この18日(木)は、ブ […]
  • 安慶名栄子著『篤成』(24)2021年6月15日 安慶名栄子著『篤成』(24)  さて、バナナ栽培に携わっていた農夫たちの人生は、左程負担ばかりの人生でもありませんでした。多くの日本人の家族が地域で一緒に暮らしていましたが、共に働き、皆助け合いの精神で頑張っていました。特に沖縄県人は、現在までそうであるように、集まって歌い踊るのが大好きでした。子供が生まれ […]
  • 安慶名栄子著『篤成』(22)2021年6月11日 安慶名栄子著『篤成』(22)  当時、恒成は「へいや」という名の通った新聞社に入社する事が出来ました。そこで仕事をしたおかげで日本語の読み書きが一層磨かれ、流暢な日本語を使えるようになりました。そして夜間学校では自動車工学を学んでいました。  父は兄に農民になってほしくなかったのでした。頭がよく、漢字まで […]
  • 東西南北2021年6月5日 東西南北  今週後半から来週にかけてはサッカーのW杯南米予選の期間だが、その間も全国選手権は休まず続けられる。今日はサンパウロが敵地でアトレチコ・ゴイアニエンセと、サントスが本拠地でセアラーと対戦。明日はコリンチャンスが敵地でアメリカMGと、パルメイラスが本拠地でシェペコエンセと戦う。全 […]
  • 《ブラジル》コパ・アメリカ開催地に急きょ決定=コロンビア、アルゼンチンが中止で2021年6月1日 《ブラジル》コパ・アメリカ開催地に急きょ決定=コロンビア、アルゼンチンが中止で  南米サッカー連盟(CONMEBOL)が5月30日、6月に開催予定のコパ・アメリカの開催予定地だったアルゼンチンでの開催をコロナ禍を理由にキャンセル。翌日には一転し、ブラジルでの開催を発表した。5月31日付現地サイトが報じている。  CONMEBOLは5月30日の夜1 […]