ホーム | ブラジル国内ニュース | サンパウロ州=家庭内での傷害事件増加=女性殺人も記録を更新

サンパウロ州=家庭内での傷害事件増加=女性殺人も記録を更新

 サンパウロ州保安局の集計によると、2019年1~10月の家庭内暴力による傷害事件は2万3226件で、前年同期比で12%増えたと9日付G1サイトが報じた。サンパウロ州では6日も、19年1~11月の女性殺人は前年の年間総数を超えており、記録を更新したと報じられた。
 家庭内暴力による傷害事件は、2015年の2万262件以降、16年2万1309件、17年2万2957件、18年2万3226件(いずれも1~10月)と、4年連続で増えている。
 家庭内暴力か否かは、被害者と加害者の間に血縁関係や恋愛関係があるかで決まる。例えば、路上で女性が暴行された場合も、加害者が現夫や前夫、または恋人や元恋人ならば家庭内暴力となるが、それ以外の時は傷害事件として扱われる。
 2006年に施行されたマリア・ダ・ペーニャ法によれば、家庭内暴力での傷害事件の刑期は3カ月~3年で、通常の傷害事件の3カ月~1年より重くなる。
 他方、現または元の夫や恋人に殺された、または女性である故に殺された女性殺人は、1~11月に154件発生した。
 女性殺人は2015年3月から通常の殺人とは別枠で扱われており、刑もより重くなった。女性殺人の多くは別れ話や嫉妬が原因で起きている。
 サンパウロ州での女性殺人も、15年の38件以降、16年60件、17年109件、18年134件と増加中だ(15年は4~12月だが、他の年は通年)。だが、19年は1~11月だけで前年の年間総数を上回る154件に達している(前年同期比では29%増)。
 詳細を見ると、154件中121件(79%)は現・元夫などの顔見知りによる犯行で、105件(68%)は被害者の自宅で事件が起きた。また、65件(45%)は犯人が現行犯逮捕されている。被害者の平均年齢は36歳だった。
 2019年の女性殺人は1~2月が倍増、第1四半期は76%増、上半期は44%増で、徐々にペースが落ちているが、1~11月の通常の殺人事件の犠牲者が前年同期比で7%、強盗殺人では同33%減った事を考えると、異常な増え方だ。
 なお、昨年1~11月の強姦事件は前年同期比で4%増えたが、窃盗事件は4%減っている。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • サンパウロ市=夏の大雨で犠牲者が発生=大陥没で車が飲み込まれる例も2020年1月10日 サンパウロ市=夏の大雨で犠牲者が発生=大陥没で車が飲み込まれる例も  サンパウロ州ではこのところ、連日のように夏の大雨による被害が報告されているが、サンパウロ市では9日未明、雨を避けようとして鉄柵を乗り越えようとした路上生活者が、照明灯のポストに触れて感電死する事故が起きた。  亡くなったのは、3年前にゴイアス州ゴアイニアから出てきた、カイッ […]
  • サンパウロ市=ロジージオが休止に=来月の10日までの間2019年12月24日 サンパウロ市=ロジージオが休止に=来月の10日までの間  サンパウロ市における自動車の乗り入れ規制、ロジージオが23日から来月10日まで休止される。22日付現地紙が報じている。  ロジージオは自動車のナンバープレートの末尾番号によって、市中央部への乗り入れを制限するシステムで、クリスマスから年始にかけては、毎年、休止される。   […]
  • サンパウロ州=IPVAの支払期日迫る=割引付と初回分割9日から2020年1月7日 サンパウロ州=IPVAの支払期日迫る=割引付と初回分割9日から  サンパウロ州では2018年から「自動車所有税」(IPVA)の支払期日の通知を郵送していない中、割引付の一括払いと、1回目の分割分の支払期日が迫っており、「車を持っている人は支払いを忘れないように」との警告が流れている。  IPVAは「3%の割引付の一括払い」「割引なしの一括 […]
  • 《ブラジル》高齢者が無料の長距離バスチケット求め徹夜=配布方法の改善求める声も2019年12月20日 《ブラジル》高齢者が無料の長距離バスチケット求め徹夜=配布方法の改善求める声も  ブラジルの高齢者法は、「60歳以上で収入が2最低賃金以下の人は、異なる市をつなぐ、または州をまたぐ長距離バス1台につき2人まで、無料で利用できる」と定めている。  その、1台につき2人までの枠に入るために、多くの高齢者がサンパウロ市北部のチエテ・バスターミナルで長時間列を作 […]
  • 《サンパウロ州》イタクァケセトゥーバで銃工場=謎の企業内から見つかる2019年12月21日 《サンパウロ州》イタクァケセトゥーバで銃工場=謎の企業内から見つかる  19日、サンパウロ州イタクァケセトゥーバで、マシンガンと銃を不法製造していた工場が警察の摘発を受けた。20日付現地紙が報じている。  先週末、同市ジャルジン・アドリアナ区の住人が、4カ月前から操業している会社から、かなりうるさい音が聞こえてくるとの苦情を警察に提出した。 […]