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いけ花協会=トンピソン会長が勇退=「関わった全ての方に感謝」

来社したトンピソンさん

 ブラジルいけ花協会の会長を務めたエリソン・トンピソン・デ・リマ・ジュニオールさんが、退任のあいさつのため22日に来社し、関係者に感謝の意を示した。トンピソンさんは会長を2012~19年の4期8年、それ以前に副会長も2期4年務め、ブラジルで生け花の普及に尽力した。

 印象に残る出来事を聞くと、昨年6~8月にサンパウロ市のジャパン・ハウス(以下JH)で、生け花の展示・制作実演やワークショップを開催したことを挙げた。「様々な流派が協力し、心を一つにして日本文化の普及に貢献できた。私の勉強にもなった」と流ちょうな日本語で振り返った。イベント期間中、JHに約9万人が来館したという。

 「いけ花協会の役員、会員、ブラジル日本文化福祉協会をはじめとする日系団体、JHでイベントを開催させてくれた在サンパウロ総領事館、そして生け花を見に来てくださるお客さん、関わった全ての方に感謝したい」と感謝の言葉を述べた。

 トンピソンさんは1962年のいけ花協会創立以来、初の非日系会長だ。日本への留学経験もあり、日本で生け花を学んだ。

 16日の定期総会で、役員の任期満了に伴う改選が行われ、トンピソンさんは勇退。外塚(そとづか)クリスチーナさんが新会長に就任した。

 

 

 

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 ブラジルいけ花協会の会長を勇退したエリソン・トンピソン・デ・リマ・ジュニオールさん。昨年にはいけ花の作品集『A POÉTICA DA IKEBANA – IKEBANA POETRY』を出版した。内容は日本語ではなくポルトガル・英語で、「いけ花に詳しくない人にも楽しんでほしい」という意図から、いけ花の専門家ではない美術評論家に、掲載する写真を選ばせた。本場日本で華道を学び、流ちょうな日本語を話し、花展は五節句に合わせて開催するなど、日本人以上の「和の心」も持ち合わせている。「日系人だけが日本文化普及」という時代ではなくなりつつある。日本精神を理解した彼のようなブラジル人人材も、当地での日本文化普及に大きな役割を果たしているのは間違いない。

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