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下本元州議の講演会に60人=「ブラジルは良くなる、安心して」

講演する下本八郎さんと聴衆

 『問題山積の令和を考える』と題した下本八郎元サンパウロ州議(84、二世)の講演・討論会が、1月29日午前10時から約2時間、サンパウロ市のブラジル日系熟年クラブ連合会会館で開かれた。大浦玄、大浦文雄、網野弥太郎3氏と同熟年クラブ連合会(上野美佐雄会長)が共催。約60人が参加し、下本氏講演を熱心に聞き入った。質疑応答では主にブラジルの政治について討論された。

 昨年10月22日にイビラプエラ公園近くのシルクロ・ミリタールで開かれた『即位礼正殿の儀』奉祝晩さん会に参加した下本さんは、他の受勲者らと声を限りに「万歳」三唱した時「自分の中には日本人の血が流れている」ことを実感したと、汎スザノ文化体育協会連合会の大浦文雄元理事長(96歳、準二世)に語った。

 それを聞いて感銘を受けた大浦元理事長は、下本さんが11月いっぱい訪日して「令和元年の日本」を体感したことから「皇室とつながりを持ってきた下本さんの訪日の感想をぜひ聞きたい。一人で聞くのはもったいないから」と講演会開催を思いついた。

 司会の大浦玄氏は、下本さんはサンパウロ州議会議員24年だけではなく、会計業界の10万社を組合員とするサンパウロ州会計事務企業シンジケート(Sescon-SP)の理事長を務めるなど、「ブラジル社会の頂点まで上り詰めた〝偉い人〟」と紹介した。

 講演で下本氏は「日本の空港に着いたとたん、故郷に帰ってきたような安らぎ、平安を感じた」としみじみ語った。

 さらに「男女平等思想に基づき、私がブラジルに女子相撲を導入、昨年20周年を祝った。昔、高野山(和歌山県)には女性は登れなかったが、ある時、女性が上って来て空を見上げ、住職に『空を飛んでいる鳥はみな雄か』と聞いた。皆雄なら鳥は絶滅してしまうと抗議され、女性も登れるようになった」との逸話を披露した。

 加えて「訪日した時には必ず靖国神社と、私の名前の由来となった東郷平八郎さまを祭る東郷神社をお参りしている。東郷神社では、私は特別待遇されており、(東郷平八郎の霊に)指導してもらっている」などと語り、聴衆は熱心に聞き入った。

 その後、質疑応答となり、「ブラジルの政治は良くなるか?」との質問に、「この国は良くなっている。今年から経済も良くなる。安心してください」などと答えた。

熱心に下本さんの講演に聞き入る聴衆

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 下本八郎氏は講演会でこんな訪日エピソードも。和歌山県人会世界大会が昨年11月25日から3日間開催され、下本氏も参加した。その際、「伊勢神宮(三重県)をお参りした日、偶然に新天皇・皇后陛下も来られ、天皇の馬が通るのを見た」とそのときの感動を生々しく振り返り、その時の動画も上映した。皇室を崇敬する下本氏の真摯な姿勢には頭が下がる思いだ。

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