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能力超えた積荷が原因?=沈没危機の大型タンカー

引き上げ作業を待つタンカー(マラニョン州沖、secom)

 【既報関連】24日夜、北東部マラニョン州の港から出航直後に事故が起き、砂地に乗り上げて傾いたまま停泊している大型タンカーは、積載能力の上限に近い荷を積んでいた事や、オイル漏れを起こしている事が明らかになったと27、28日付現地紙、サイトが報じた。
 ポラリス・シッピング社(韓国)が管理・運航するMVステーラー・バナー号は、マラニョン州サンルイスのターミナルで鉄鉱石29万4800トンを積み込んだ後、中国に向けて出航した。
 しかし、サンマルコス湾を離れた直後の午後9時半頃、舳先に近い部分が海底に接触して破損。2カ所から浸水が起きたため、船長は沈没を避けるべく、同州の沖100キロの所にある砂地に船を乗り上げさせ、傾いた状態で停泊させた。
 海軍はマラニョン州港湾局に危機管理事務所を設置。27日には、船の引き揚げ作業を頼まれたアルデント・グローバル社の関係者2人を含む関連企業の代表者と、危機管理事務所のメンバー、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)などの監視機関の代表者が会合を持ち、今後の対応のあり方を協議した。
 Vale社がタンカーに積み込んだ鉄鉱石の量を明らかにしたのは27日の事で、その他にも3500トンの残油と140トンの蒸留油を積んでいたはずだという。
 Ibamaによると、26日の時点ではオイル漏れなどの環境汚染は起きていなかったが、海軍は27日、船の周りにオイル漏れを示すシミが出来ていると発表した。
 Vale社はペトロブラス社に協力を請い、オイル漏れやその影響を最小限に抑えるための対策を講じているが、今回の事故で環境汚染が確認されれば、5年足らずの間に3度目の責任を問われる事になる。最初の環境汚染は、15年11月にミナス州マリアナで起きた子会社のサマルコ社の鉱滓ダム決壊事故によるもので、2度目は、19年1月に同州ブルマジーニョで起きた同社のダム決壊事故によるものだ。

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