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【読者レポート】ウイルス“戒厳令下”の生活=サンパウロ市在住 遠藤永観

外から帰ったら、手洗いの励行を!

 世界中が戦々恐々としているウィルス。中国から始まったが、その後、どこから感染したか分からないケースがでてきているという。
 22日のNHKテレビではその謎が解けたようだ。日本の高感度カメラがくしゃみをした時の飛沫の状態をとらえた。普通飛沫というと瞬間に飛んでやがて落下するのだが、その際、より微細な水の粒子は霧と同じ浮遊体となり、室内ならしばらくその高さに漂っている。
 保菌者が去ったあと、別人がその空間を通ればその人に付着し、そこに触れた手が目、口、鼻にいくと菌が咽頭に届き、条件が(菌にとって)好条件ならやがて発病する。保菌者は無症状者もいるから経路はわかりにくい。菌は付着した物質によっては数日間も生存するという。
 中国などの映像では街路の消毒をしているが菌の生命力を考慮した処置なのである。「コロナウイルスにはいぼ状の手があるらしいので、金属やプラスチック面の上で長く生存するというのは、このいぼで吸着しているからではないか」という点を専門家に聞きたいところだ。
 コロナウイルスについては三人の娘たちはメディアを駆使して毎日の報道を捉えているし、在宅勤務も始めている。邦字新聞とテレビ、インターネットだけが頼りの七十爺は娘達の指示にしたがうのが賢明なようである。
 なかでも環境問題に詳しく専門家の三女は私達老夫婦にうるさく注意してくれる。実は25日の朝、それまで時々していた5キロほどのサイクリングをやって帰ってきたら、三女にものすごくしかられたのである。いつの間にか状況はすっかり変わっているのだ。
 妻は昨年の10月に胃がんが見つかり、切除して以来化学療法を続けている。永年、注意を無視して不規則な生活をつづけていた、起こるべくして起きた結果だった。
 3月23日朝、定期の診察を受けるためセントロのタバチンゲーラ街のTコンベニオの診療所に出向く。以前はメトロやウーバー車で娘たちが交代で連れて行ったのであるが、ウィルス感染を避けて自家用車でとなり、私が運転となる。
 診療所に着いたが私は駐車場で待機した。2人はマスクを着け、所内ではなるべく取っ手や手すりに触れないで待合室も人の少ない所を選んで座る。席もアルコールで消毒して坐ると打ち合わせて行った。診療所や病院は保菌者が来ている可能性大だ。
 建物は最近大改造をして広々として清潔である。幸い患者は三人しかおらず、医者と一時間も話せたと車に戻って来て言った。また、女医がマスクをしておらなかったので注意した。室内はエアコンを使っていたが、感染対策には扇風機でなければならないとも言ってきたと言う。
 グリセリオ街から市内縦貫道路に入り帰宅した。秋に入り空は快晴で日光が眩しい。我が家の扉は三女が開け、後で取っ手を消毒した。カギと腕時計も消毒したあと、手を十分に洗い、うがいをし、三人とも上下の着物を脱ぎ、洗濯機に入れた。
 靴底をカンジダ液で拭いたあと、シャワーを浴びた。ウィルスの媒体は空の雲(霧)状態であるから、ほぼ空気伝染に近いので疑わしい所に行ったら、このようにしないと防げないのである。
 日本の感染状況は欧米と差を見せ、抑制されている。だが、WHOにも勤めた専門家は爆発的拡大はこれから来ると警戒している。
 イタリア人以上に陽気で寛大なブラジル人。そのブラジルにこれから来ると専門家がいう爆発的蔓延が防げるよう、神に祈っている。

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