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ボウソナロ大統領は最悪?

ボウソナロ大統領(Foto: Marcos Corrêa/PR)

 14日夜、米国のザ・ワシントン・ポスト紙が社説で、新型コロナウイルスの世界的流行を最も過小評価している国家元首にボウソナロ大統領を選んだという、G1サイト電子版14日付記事が目に留まった。
 新型コロナ関連でボウソナロ氏が国際的に酷評されるのは初めてではない。英国紙ザ・ガーディアンも3月末日、「伯国大統領は伯国民にとって危険な存在」と評した。

 ワシントン・ポストがボウソナロ氏を最悪の国家元首としたのは、伯国でコロナウイルスが蔓延し始めた時、コロナ感染症は「軽い風邪」とした上、国民に「男らしく対峙せよ」と呼びかけ、全国の知事達による社会的隔離策を覆そうと繰り返し試みているからだ。
 同紙は、エンリケ・マンデッタ保健相や知事達の採っているコロナ対策を国民が高く評価している事や、鍋叩きによる連夜の抗議行動などにも言及。大統領が率先して社会的隔離を破っているせいで、12日の聖市での外出自粛順守率は50%のみだったとも報じた。
 同紙がダメ押しとして触れたのは、米国のトランプ大統領もボウソナロ氏に忠告した事だ。米大統領は同国での死者急増に驚き、外出規制は必要と言い始めた後、ボウソナロ氏にも社会的隔離の必要性を説いた。
 だが、ボウソナロ氏の態度は変わらず、保健相解任は時間の問題に。他国では外出自粛に従わずに解任された保健相がいるのに、伯国では、大統領に反抗しているとの理由で、隔離は感染防止に不可欠と説いて来た保健相が解任され、知事達に反対する抗議行動も起きるとは。隔離不採用でコロナ大流行のニカラグアでは大統領が姿を隠しているが、伯国は?(み)

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