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□コロナ禍緊急日誌□

 23日、ブラジルでは1日のコロナ死者数が初めて400人を超えた。前日からいきなり2倍だ。普通は感染者数が2、3日で倍になれば「感染爆発」と判断されるから、死者が1日で倍なら「死者爆発」ともいえそうな恐ろしいレベルではないか。それを受けて、南米とくにブラジルが「新しい感染震央地(Epicentro)」になるとの報道が出始めた。イタリア、スペイン、米国がピークだったときのように、週明けから毎日死者1千人という可能性を示唆した記事だ。だがドリアサンパウロ州知事が「11日から段階的に外出自粛を解除する」という声明を出した関係もあって、町ゆく人や車は増える一方だ。

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 24日、よりにもよってこんな大変なときに、政権中で一番人気だったセルジオ・モロ法相が辞任した。ボウソナロ大統領が約束を破って、連邦警察トップの首をすげかえたのを怒って辞任したと言われる。そのショックで、1ドル=5・70レアルという前代未聞のレアル安も記録した。生活実感によるインフレは確実に上昇しているのに、景気高揚を重視した中銀が経済基本金利(Selic)を3%以下にするという観測まで流れている。このタイミングで、労働者党のルーラ元大統領の発言が活発化している。こんなに政治や経済が流動化していたら、「一致団結してコロナ退治を!」という掛け声は虚しく響くだけか…。

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