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ボルソナロ氏はセントロン的なのか、ナチス的なのか?

1日のボルソナロ大統領(Carolina Antunes/PR)

1日のボルソナロ大統領(Carolina Antunes/PR)

 「ボルソナロ大統領が福祉政策に燃えている」。こういう言われ方が、最近よくされる。
 伯字紙などの報道によると、大統領は自身の罷免を避けるための切り札として「ボウサ・ファミリア」に代わる福祉政策「レンダ・ブラジル」を成功させ、それを2022年の大統領選再選のための切り札にしたいと考えているという。
 先週の時点でも、レンダ・ブラジルに関し、パウロ・ゲデス経済相が提案する240レアルほどの毎月の支払額に対し、「どんなに安くても300レアルだ」と譲らず、そのためにプログラムの発表が先送りされた経緯もある。
 これまで「金持ちの味方で貧乏人には無関心」の印象を持たれていたボルソナロ氏からすると、かなり意外な展開だ。ましてや「福祉」となると、一般国民の印象は「ボウサ・ファミリア」の生みの親である労働者党(PT)の印象が強いから、「なぜにそのような左派的なことを?」と思う人もいるだろう。
 この件に関して、コラム子の推論は2つある。1つ目は「元々セントロン系の筋を持つ政治家なのかな」ということだ。

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