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日本国大使館「大使とカフェ」=歌手マルシアと対談=「日系人と関係深める」

インスタグラムでの山田大使とマルシアの対談

インスタグラムでの山田大使とマルシアの対談

 在ブラジル日本国大使館(山田彰大使)が主催するオンライン企画「大使とカフェ(Café com o Embaixador)」が9月19日に配信され、特別ゲストに日本で活躍する日系三世の歌手マルシアさん(51、本名=西枝一枝、モジ・ダス・クルーゼス出身)が招待された。両氏の対談でマルシアさんは30年以上のキャリアや日系人へのメッセージを伝え、「他国に住む日系人としてお互いに助け合い、今後は在日日系ブラジル人ともっとコンタクトを取っていきたい」との思いを述べた。


 同企画は一般の人々からSNS上で大使への質問を募集し、それに対して大使が動画上で回答していくというもの。テーマは日伯関係、観光、ポップカルチャー、日本食、オリンピックとスポーツ等で、大使館のSNS(フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ)を通じて配信されている。
 日伯外交関係樹立120周年の親善大使も務めたマルシアさんは、日本に渡って今年で34年。日本を「穏やか」な国と表現し、人々が強い絆を持ってお互いが助け合っているという印象を抱く。四季折々の風景や食べ物とともに「日本人の心」が好きだという。
 最後にブラジルに帰郷したのはリオ五輪が開催された4年前。いつも祖父母の墓参りのためにモジ市を真っ先に訪れる。マルシアさんの東京の事務所の前にも『バルバッコア』があるが、本場ブラジルのシュラスカリアに行くのはいつも楽しみの一つだという。
 今年は「在日ブラジル人コミュニティー30周年」の節目であることから、マルシアさんは彼らと交流したり、コンサートを実施したり、幅広い人々にブラジル音楽を発信するためのコンサートやショーも始めた。日系ブラジル人の多く暮らす静岡県浜松市でも2度のショーを行い、多くの人々に歓迎され、日系人同士の絆をより深めていきたいと思ったという。
 今年6月18日の日本移民の日には、西森ルイス連邦下院議員から招待され、伯日議員連盟主催の記念動画にマルシアさんは出演した。 「この様な形でブラジルと関わりを持ったのは初めて。とても嬉しかったです」と、日系社会ともっとコンタクトを取っていきたいと語った。
 マルシアさんは「日本で育った日系ブラジル人の子弟で、日本の習慣を完全に身につけたままブラジルに帰国しなければならないことで、引き起こされている様々な問題について心を痛めている」と心配そうに語った。
 パンデミックになってから芸能活動を行うアーティストは困難な状況にある。その中で「オンラインを通してファンの方に元気を与えられることが今私にできる唯一のこと」と、ユーチューブで「Márcia Youtube」チャンネルを開設し、生声を配信して、他の歌手とのコラボレーションも始めた。
 最後にマルシアさんがデビュー30周年を記念して日ポ両語でリリースした曲『アレグリア』について「伝えたかったことは力強さ。力いっぱいボールを蹴って進むことで、人生に奇跡が起きます」とブラジルらしい表現で今後も前向きに進んでいこうとメッセージを締めくくった。
 この対談は以下の大使館SNSで視聴できる。
【facebook】
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1458527171002740&id=148817845307019&ref=m_notif&notif_t=watch_follower_video
【Instagram】
https://www.instagram.com/tv/CFUL-IJJZK0/?igshid=hiyya8wgm095
【You Tube】
https://www.youtube.com/watch?v=oF5dm8y-nYM

 

 

 

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