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コロナ禍で「もったいない」が浸透?

ゴミ捨て場に捨てられた再生資源ごみを集める男性(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

ゴミ捨て場に捨てられた再生資源ごみを集める男性(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 3月11日の新型コロナによる世界的流行(パンデミック)宣言以来、日常生活にも様々な変化が表れている。
 外出自粛に伴う在宅勤務の増加や公共交通手段の利用者減少(最近はかなり増えているが)などはパンデミック宣言直後からよく言われたし、学校や保育園が対面授業を止め、在宅勤務になった人が子供の世話をしているなどで、保育園の空きを待つ人の数も減った。
 外に出られず、レストランも閉まっている(デリバリーは別)から、自宅で食事をする人や食事を作る人が増えた事が食品価格の上昇を招いた事も物価指数に表れた。
 コロナ禍の影響はプラス面とマイナス面があるが、リサイクルや再利用という意識の高まりはプラス面の一つだ。
 リサイクルの増加は、オンライン販売やデリバリーの利用増による包装材増加などに伴うものもある。だが、店が閉まっていて新しい物が買えなかった人や失業や減給で所得が減った人が、手持ちの服や本などを交換したり、廉価で売買したりという形の再利用も増えており、新聞に「かつてのごみが原材料にと」の記事が出た事もある。
 在宅時間が増え、料理番組などを見る機会が増えた人が、ジャガイモの皮や茸の石づき、ブロッコリーの茎など、従来は捨てていた食材を利用し始めたとの報道もある。レストランなどが売れ残りの食事を路上生活者に提供する事を認める条例も出たが、家庭でも使い切る事や再利用する事が意識され始めた証拠だ。
 日本人には当たり前の「もったいない」の浸透ならば嬉しいが、これらの動きは家計や経済を助けるだけでなく、環境にも優しい事にも気付いて欲しいものだ。 (み)
 

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