ホーム | ブラジル国内ニュース | 《サンパウロ州》1月25日からワクチン接種開始=連邦に対抗して独自計画発表

《サンパウロ州》1月25日からワクチン接種開始=連邦に対抗して独自計画発表

サンパウロ州の予防接種カレンダー(第1段階、Divulgacao)

 サンパウロ州政府は7日、中国シノバック社製のコロナバックが正式承認された場合の予防接種計画を発表した。ただし、連邦政府の側は治験中の予防接種ワクチンの緊急使用に関しては、まだ具体的なワクチン名を出ていない。
 サンパウロ州政府は1月25日に予防接種を開始する予定だと発表した。第1段階のキャンペーンは1月25日~3月28日の9週間。対象は医療従事者と60歳以上の人、先住民、(黒人奴隷の子孫などが住む)キロンボーラの住民の計900万人だ。ドリア知事によると、第1段階の対象者はコロナ感染症による死者の77%を占めている。
 具体的には、医療従事者と先住民、キロンボーラ住民への初回接種は1月25日、2回目は2月15日から。75歳以上は2月8日と3月1日から、70~74歳は2月15日と3月8日から、65~69歳は2月22日と3月15日から、60~64歳は3月1日と同22日からとなる。

 州政府は地下鉄やCPTMの駅、バスターミナル、学校、警察署、薬局などにも会場を設け、現在は645市5200カ所の接種会場を1万カ所に増やす。また、25カ所に当該地域で使うワクチンの保存と配給用の拠点を設け、30台の保冷トラックでワクチンを輸送。接種には医療従事者5万4千人、輸送時の警護や保存場所の警備には警官2万5千人を配す。ロジスティックの費用は1億レアルの予定だ。
 ドリア知事は、18万人の命が失われる中、接種は急務とし、1月には事前に要請した州にも400万回分を売却する事と州民への接種は無料である事も発表した。
 連邦政府の予防接種は3月開始で、第1段階の対象者は医療関係者と75歳以上の人(老人ホームなどの入所者は60歳以上)となっている。

image_print