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《記者コラム》「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た」

「トンネルの先に光が見え始めた」と語るテオドス氏(4日付G1サイトの記事の一部)

「トンネルの先に光が見え始めた」と語るテオドス氏(4日付G1サイトの記事の一部)

 クリスマスの時期に読まれる聖書箇所に、イザヤ書9章2節「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った」がある。
 この言葉は、北イスラエルを滅ぼしたアッシリアがガリラヤ地方に他国人を移住させたりして、「神の民」を自任するユダヤ人が恐怖や屈辱、絶望の闇の中を歩んでいた時に語られたものだ。
 現在は新型コロナの大流行で、世界中が「死の陰の地に住んでいる」状態ともいえる。世界保健機関のテドロス事務局長が4日、ワクチンの進展で「トンネルの先に光が見え始めた」と発言した時、先程の預言の言葉を思い出した人もいた事だろう。
 クリスチャンはキリストの誕生は先程の預言の部分的成就と信じ、クリスマス前によく繰り返し読む。だが、「キリスト誕生後も死は人類を悩ませ、苦しませているではないか」「キリストが救世主ならなぜ殺されたのか」と訊く人もいる。
 だが、先程の預言が本当に成就するのはキリスト再臨の時だし、彼の死は「罪の赦しと永遠の命という贈り物をより多くの人が得るため」というのがクリスチャンの認識だ。
 そういう意味では、パンデミック終息までの道のりは長く、「市民や政府の判断や取り組みがその道筋や終息する時期を決める」とのテドロス氏の言葉や、コロナ感染が依然として続き、最初に予防接種を始めた英国がより感染力の強い変異種のウイルスに悩まされている事なども、先程の預言やキリスト誕生後の世界と重なって見える。
 聖市では悪天候で観測不能だったが、救い主誕生を知らせた「ベツレヘムの星」の再現とされる、400年ぶりの木星と土星の大接近が21日に起きた。聖書は、戦争や飢餓などが起きた後に再臨があると告げているが、今はまだキリスト誕生やワクチン開発のみを喜ぶ時であるようだ。(み)

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