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マクロン仏大統領=ブラジル産大豆の輸入停止を提言=森林伐採増加への抗議として

マクロン大統領(Omer Messinger)

 フランスのマクロン大統領が欧州の国々に対し、アマゾンの森林伐採増加に抗議する形で、ブラジル産大豆を輸入しないよう呼びかけ、波紋を投げかけている。12、13日付現地紙、サイトが報じている。
 マクロン大統領は12日、SNSを通じて「大豆をブラジルに依存し続けるということは、アマゾンの森林伐採を推奨しているようなものだ」と発言した。マクロン大統領は、2019年に法定アマゾンの森林火災の増加の問題が国際的に話題を呼んだ際、ボルソナロ大統領と激しく対立し、国際的に話題を呼んでいた。
 マクロン大統領はこの声明で、「ブラジルからの大豆の輸入量が多くなり始めたのと同時に同国でのアマゾンの森林伐採量が増えた」と語り、「我々は環境問題に関して主張していることの筋を通さなければならない。欧州で大豆の生産を増やし、地産地消を促進することで、戦おうではないか」と欧州諸国に呼びかけた。

 ボルソナロ政権下での森林伐採増加に不満を表明しているのはフランスだけではない。ボルソナロ政権の環境政策や森林伐採増加は、南米南部共同市場(メルコスル)と欧州連合(EU)との自由貿易協定にも影を落としている。この協定締結には、ブラジルがアマゾンの森林伐採量を減らすことが求められているが、それが行われないために、EU内の多くの国の議会でメルコスルとの自由協定に対する賛同が得られておらず、決定が先延ばしにされている。
 ブラジル農務省はこの発言に対するコメントを避けているが、ブラジル植物油工業協会(Abiove)は即刻、「2008年以降、法定アマゾンでの大豆生産は森林伐採とは一切関係がない」として、森林伐採問題を大豆と結びつけるのは不当だと抗議している。
 アミウトン・モウロン副大統領も13日、マクロン大統領の発言は「ブラジルの大豆生産についてわかっていない証拠」と語り、「ブラジルの大豆を批判することで、保護主義を強めようとしているにすぎない」と批判した。

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