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JICA=ブラジル派遣隊員が最終報告会=帰国後もオンラインで協力=「再派遣を期待したい」

報告会1日目の様子

報告会1日目の様子

 独立行政法人国際協力機構(JICA)ブラジル事務所は、1月14日に任期満了を迎える隊員の最終報告会を旧年12月22~23日の2日間、日本時間の夜に開催した。ブラジルでの活動内容やコロナ禍による日本での取り組み、成果などが共有された。隊員達はコロナ渦により一時帰国やオンライン活動への転換や活動内容の変更を余儀なくされたが配属先と協力しあい、各人ができることを模索し実践し続けていたことが確認できる会となった。


 長谷川雅之ボランティア事業企画調査員は「今後も引き続き、各地の日系社会と隊員との繋がりが絶えることなく、隊員たちのブラジルへの再派遣を期待したい」と報告結果に期待を寄せた。
 同報告会で発表したのは新型コロナウィルスの世界的拡大を受け、感染予防のために旧年3月末に緊急一時帰国をしたJICA海外協力隊員のうち、2018年度3次隊の13人。
 農業組合での品質管理、日本語教育の教授法、剣道指導・普及など様々な分野の報告がなされた。同報告会には在ブラジル日本国大使館(山田彰特命全権大使)、在サンパウロ総領事館(桑名良輔総領事)からも来賓が参加し、初日には山田大使本人から激励の言葉が贈られる一幕もあった。

報告会2日目の様子

報告会2日目の様子

 南麻州ナヴィライ市のコパスール(農業協同組合)に派遣された松村繁満隊員は、職場内で品質管理を小グループで行う「QCサークル」を提案し、職員の問題解決能力の向上を目指して活動した。
 61グループに分かれ、6カ月にわたり各グループが掲げる個別のテーマに関する改善活動を行い、その後は新たなテーマを掲げて活動を行う中で、継続した改善活動への助言、実施協力を行った。
 サンパウロ州ソロカバ市で日本語教育に携わった枝松奈美隊員は、現地教師への教授法講座において、実践し易い、継続・応用可能な指導法を提案した。
 一時帰国中も、主に漢字・会話テストの作成と改善を担当。教科書内容をデータ化し、今後のテスト作成の効率化や必要な情報が見つけやすく改善。会話テストは形式や評価基準の統一化を実施し、現地教師にとって運用しやすい物を示した。
 その他、サンパウロ市で剣道を指導した中武亮介隊員はブラジル滞在時、市外・州外へも出張指導も行っていた。旧年1月には日本遠征チームを引率し、2月には9人のJICA短期ボランティアチームと共に剣道普及活動を実施した。日本での待機期間中は、剣道の技術、礼儀作法などを紹介する動画教材の作成と発信、地元宮崎県での剣道指導に尽力した。

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