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下本氏「SDGs枠に期待」=国際パーク構想の経過報告

施設外観の参考として持参した写真を手にする下本氏

施設外観の参考として持参した写真を手にする下本氏

 「見積もると現在の構想ではパーク建設に500億円が必要です」――新年早々の5日、下本八郎元聖州議は「国際パーク」構想の現状報告するため、本紙編集部に足を運んでそう語った。
 日本政府に支援を要請するため、在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)に同構想の書面を12月末に送付した。「総領事館を通して麻生太郎氏(副総理)と話ができればと」と願って計画を進めているという。
 日本政府も目標達成に注力している、可能な開発目標「SDGs(伯国ではODS)」の枠組みから資金を受ける事が出来ないかと、下本氏は考えている。
 昨年後半に在聖総領事館がサンパウロ市内の公立学校に行った「Monuem」授業で、日本のSDGsの取り組みを紹介していることもあり、期待をよせている様子だ。
 この国際パーク計画は、グアルーリョス国際空港近くのチエテ河沿いに、16万ヘクタールの広大な土地を州から払い下げてもらい、そこにゴルフコースや日本の城を模した多目的施設を建設するという計画だ。
 すでにアラブ首長国連邦の王族にも会いに行って説明したり、ビル・ゲイツ財団に説明書類を送って支援を仰いでいる。昨年中に同財団から「手紙を受け取った」と受領の報告はあったものの、コロナ禍のためか特に進展が見られていないなどと報告した。

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