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《ブラジル》在庫不足で各地で予防接種中断=保健省は急きょコロナバック契約追加=ワクチン入荷計画も発表

サンパウロ州セラーナ市で始まった集団接種の実験参加者と接種に立ち会う同州政府関係者(GovSP)

 保健省が16日、ブタンタン研究所が製造中の予防接種ワクチンのコロナバックの追加購入契約を締結すると共に、ワクチンの入荷日程を発表した。全国では既に配布したワクチンが底を尽き、予防接種キャンペーンの中断を余儀なくされた自治体が続出しており、パズエロ保健相の更迭を望む声が出ていると16日付現地サイトが報じた。
 16日に確認されたのはコロナバック5400万回分の追加購入契約だ。追加購入契約は1月中に締結の見込みだったが、先延ばしされていた。
 ブタンタン研究所は、従来の契約分と合わせ、9月までに1億回分のワクチンを納品する。オズワルド・クルス財団(Fiocruz)のワクチン製造開始が遅れたため、1月18日から配布が始まった予防接種ワクチンのほぼ9割はコロナバックとなっている。
 保健省によると、ブラジルは世界保健機関傘下のコヴァックス・ファシリティを通じて4250万回分のワクチンを受け取る予定だ。また、Fiocruzとは昨年中に2億2240万回分のワクチン購入契約を結んでおり、その一部は1月に配布されている。
 保健省は現在、ロシア製のスプートニクV1千万回分や、インド製のコヴァクシン2千万回分の購入に向けた交渉も進めている。
 コヴァックスの納品予定は、3月中に265万回分、6月までに795万回分で、年末までにはさらに3200万回分の追加要請が可能だ。
 コロナバックは、1月870万回分、2月930万回分、3月1810万回分、4月1593万回分、5、6月各603万回分、7、8月各1355万回分、9月880万回分となっている。

 Fiocruzのオックスフォード・ワクチンは、1月200万回分、2月400万回分、3月2070万回分、4月2730万回分、5、6月各2860万回分、7月120万回分の予定だ。Fiocruzは下半期から有効成分(IFA)も含めた完全国内生産に入る予定で、それ以後の納品予定数は1億1千万回分以上だという。
 スプートニクVやコヴァクシンの購入契約は2月下旬か3月前半の予定で、どちらも3~5月に分割納入の予定だ。
 保健省によるワクチン購入と配布の遅れは、各地でキャンペーン中断を招いている。リオ市が17日からの予防接種を中断するとの15日の発表や、16日のサルバドール市での2度目の接種中断などはほんの一例に過ぎない。
 これを受け、19州都を含む5200市が参加する全国市町村連合(CNM)が16日、ワクチンと配布日程に関する情報の不足を理由に、パズエロ保健相の更迭を求めた。
 CNMの声明では、「予防接種は現在の衛生上の危機を乗り越え、経済活動を再開するための唯一の手段なのに、保健省は予防接種を普及させる条件を備えておらず、自治体の要望に応じる事ができない」としている。
 保健相は17日に知事との会合を開くが、知事達はワクチンの配布予定や集中治療室開設費用の支払い、医薬品価格高騰への対処、ワクチンの追加購入などを議題にあげる見込みだ。

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