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楽書倶楽部56号発刊=にっけい文芸賞受賞祝う

楽書倶楽部56号

楽書倶楽部56号

 日毎叢書企画出版より『楽書倶楽部』56号が15日付で出版刊行された。同刊冒頭では昨年にブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)の「第50回にっけい文芸賞」に、同誌第51号が功労賞を受賞したことについて取り上げられている。
 日毎叢書企画出版主宰の前園博子さんは「みなさんあっての楽書倶楽部」と投稿者や、愛読者、同誌スタッフへ感謝の思いを綴る。祝辞を広川和子さん、村上敞子さんら寄稿し、誌上で同誌受賞を祝った。
 同じくにっけい文芸賞日本語部門で「にっけい文芸賞」を受賞した梅崎嘉明さんの「忘れがたみの記」も紹介。次ページには同氏の『奴隷に代わる移民たち』の連載も掲載されている。
 舞台は奴隷制度が廃止されて40余年経つコーヒー農園。奴隷の代わる労働力として配耕された日本人移民の田倉一家の取り巻く生活を長女の時子を中心に描かれている。この他33作品が掲載されている。
 このほか、第二回楽書倶楽部大賞受賞者へ賞状を授与したことを改めて報告。創刊十年記念の第五回親睦会で手渡しする予定だったが、コロナ禍で開催の見通しが立たずにいた。せめて年を越す前にと12月15日に受賞者の堀江渚さん、広川和子さん、村上敞子さんに賞状を贈ったという。

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