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東西南北

 サンパウロ州は6日から、コロナ外出自粛規制が最低の赤レベルに突入した。最初の週末だった5日夜から、州による取り締まりも厳しくなった。サンパウロ市の場合、取り締まり初日の5日夜は、人が多く集まりそうな場所、少なくとも97カ所に係官が出向き、監査を行った。6日夜から7日にかけては15カ所で取り締まりが行われた。その中には市東部ペーニャのナイトクラブのように、200人もの人を集めていた施設も含まれている。多くの店は規定に則って営業を停止してはいるものの、人通りの多いことで有名なサンパウロ市中央部の3月25日通りの商店街などでは、規制を無視して営業を続行する店も見られたという。しっかり取り締まって、感染率や病床占有率、死亡率の低下などにつなげてほしいところだ。
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 この規制期間中、教会での礼拝は「生活に不可欠なもの」として認められ、30%の入場制限で集会を持つことが許される。だが、全国司教会議(CNBB)が発表したデータによると、これまでに全国で1455人の司祭や司教がコロナに感染し、65人が死亡したという。カトリックの聖職者だけでこの数字だから、ペンテコステ系も含むプロテスタント教会や信者まで含めると、果たして何人になるのか。この数字から判断するに、この時期に教会を開くことはリスクが大きそうだが、はたして大丈夫だろうか。
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 サンパウロ州では6、7日にまとまった雨が降り、8日午前10時現在のカンタレイラ水系の水位は50%に達した。3月の月間降水量も75・1ミリになり、約1週間の雨量としてはなかなかだ。月間の平均降水量が100ミリを超えるのは3月まで。4月以降は雨の量が減るから、残り3週間でどの位まで水位が上がってくれるか。そろそろ節水を考えるべき時期になる。

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