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《ブラジル》あのボルソナロが「女性の党」に?=国際女性デーだけに「悪い冗談だろ」=新党設立のめど立たない中

行く先々で3密を作るボルソナロ大統領(2月19日、ペルナンブコ州セルタニアで、Foto: Alan Santos/PR)

 マッチョな言動で知られるボルソナロ大統領が「ブラジル女性の党(Partido da Mulher Brasielra、PMB)」に入党する可能性が浮上し、話題を呼んでいる。9日付現地紙が報じている。
 大統領は19年12月に新政党「ブラジル同盟(アリアンサ)」を結党することを宣言し、当時所属していた社会自由党(PSL)を離党した。だが、結党手続きに必要な全国からの署名約50万人分を集められず、当初目標としていた20年の全国市長選に間に合わなかった。今もそのめどは立っておらず、22年の大統領選に間に合うかさえわからない状況に置かれていた。
 そのため、既存の党への移籍も噂され、共和者(RP)やブラジル労働党(PTB)が受け入れ先として噂されていた。
 だが8日、ボルソナロ氏は「アリアンサがダメなときの準備ならもうできている」とツイッターで発言。レコルデ局からの取材に応え、「今“交際”をはじめたところだ」としてPMB党首スエジ・アイダール氏と交渉中であることを明かした。

 これはたちまちネット上で話題を呼んだ。それは、この日が「国際女性デー」である上に、ボルソナロ氏が普段、女性蔑視的な言動を行うことで知られていたからだ。「悪い冗談だろう」とコラムに投稿したジャーナリストも複数登場した。
 PMBは下院・上院共に所属の連邦議員がゼロ。全国でも州議が3人いるだけの弱小政党に過ぎない。現状のままだと、大統領選の際の政党支援金や政見放送時間もほとんど期待できない。ただしボルソナロ氏は18年大統領選でも、同じ様に弱小政党だったPSLから出馬し、その結果、下院選で同政党を議員数2位の政党にまで押し上げている。
 なお、政党名に関してボルソナロ氏は「自分が入れば改名させるつもりだ」と話している。
 この日、最高裁のエジソン・ファキン判事がルーラ元大統領の裁判四つを無効にし、22年の大統領選出馬を可能にしたが、ボルソナロ氏は「国民はルーラ氏の名を欲していない」と答えた。
 だが、最近行われた世論調査では、現状で選挙が行われた場合、ボルソナロ氏に勝ちうる唯一の人物がルーラ氏であるとの結果が出ている。

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