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東西南北

 サンパウロ州ではこのところ、3密を作る週末の非公式イベントを取り締まる動きが広がりつつある。先週末の12〜14日はサンパウロ市だけでも58のイベントが取り締まりの対象となった。15日からはじまった「紫レベル」の直前、最後にひと騒ぎしたかったのかもしれないが、そういうわけにはいかなかった。中でも注目されているのは、南部ヴィラ・オリンピアの違法高級カジノ摘発で、200人以上の参加者の中には、人気ファンキ歌手のMCギーとサッカーのフラメンゴのスター選手ガビゴルもおり、現場で逮捕後、警察に連行された。事情聴取は別途行われるため、調書にサイン後に釈放されたが、彼らほどの有名人でも容赦なく逮捕されるとなれば、一般市民の不正イベントへの参加も警戒されるようになるか。
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 15日から「紫レベル」がはじまったことで、それまでにも出ていた20時から翌朝5時までの外出禁止が強化されている。20時以降は通りに警察官の姿が見られるようになっている。「仕事帰りの人は取り締まりの対象外」と言われても、警察官の姿を見かけるとやはり緊張してしまうもの。その一方で、密を作る代表的存在のサンパウロ市地下鉄やCPTMは、利用客は減ったものの、まだまだ人が多いとか。もっと効率の良い方法はないものか。
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 サンパウロ州では15日から、75~76歳を対象としたコロナワクチンの接種がはじまっている。ドライブスルーの会場では週末から一足早くはじまっており、ルーラ元大統領も13日にサンベルナルド・ド・カンポのドライブスルーで接種を受けた。対象年齢は次第に引き下げられており、22日には72~74歳、29日には70~71歳への接種も始まる。混雑の前に早めに接種を。

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