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楠首席領事「これからも関わり保つ」=5月、カナリア諸島へ転任

ポ語「日本史における国際関係」オンライン講演のバナー

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 在サンパウロ日本国総領事館の楠彰首席領事(60、福岡県)が5月4日から、大西洋のモロッコ沖にあるスペイン領カナリア諸島の領事事務所に転任する事が決まった。オンラインで転任の挨拶を取材した。
 「日系社会にはプライベートでも仕事でも大変お世話になりました。ブラジルとの関わりはずっと持ち続けて行きたいです。何か恩返しがしたい」。当地で過ごした計13年間を振り返り、そう胸の内を明かした。
 2003年からリオ総領事館の広報文化班着任以来、05年にサンパウロ総領事館で政務担当領事、08年にベレン総領事館で首席領事、今回のサンパウロと、長らく当地に駐在してきた。
 ベレンではアマゾン日本人移住80周年、聖市でブラジル日本移民百周年、18年には聖市で移民110周と大きな節目のたびに赴任し、要人来伯業務や祭典にも携わった。「節目、節目で思い出があります」と懐かしそうに振り返る。「日系社会が皇族の方を大切にされているのを感じ、その橋渡しの役割をさせて頂けて非常に名誉なことだと感じました」。

オンライン取材に応じた楠彰首席領事

オンライン取材に応じた楠彰首席領事

 具体的な出来事を尋ねると、「百周年の聖市記念式典当日の朝は雨が降っていた。ところが徳仁皇太子殿下(当時)が会場に来る直前に雨が止んだのは、今でも忘れられないエピソードです。110周年時の眞子様ご来伯時にも、今まで皇族の方が行かれなかった所まで足を運んで頂いた」と懐かしむ。
 昨年はコロナ禍によりイベントが行えず苦境に陥っている現状に「今こそ日本政府が何かしなくてはと思っているのですが、最後まで見届けることが出来ず残念です。昨年は直接交流する機会も途絶えてしまった」と別れを惜しむ。
 長らく日伯の橋渡しを行い日系社会と交流を続けてきた楠首席領事は、「このコロナ禍で世代交代が加速するのでは」と見ている。「最初に着任した03年はブラジルの景気が右肩上がりの時期。90年代にデカセギで空洞化して元気を失っていたのが、ブラジルと共に日系社会も元気を吹き返し、その勢いで移住百周年を迎えました。その際はまだ世代交代されていなかったが、110周年事業までにうまく行われた」と見ている。
 17日(土)午前9時からは、ブラジル漫画家協会が行うオンライン講義(ポ語)に講師として出演し、「日本史における国際関係」について講義する。参加費は無料。「日系の方も自分のルーツ探しをする時に、自分の先祖はこういう経緯でブラジルに来たのかと知るきっかけになればと思います」と広い参加を募る。申し込みはSympla(http://www.culturajaponesa.com.br/index.php/historia-das-relacoes-internacionais-do-japao/)から出来る。

 

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