ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)が14日正午、役員会役員のシャッパ(候補者連記名簿)提出を締め切った。締切りまで対抗シャッパの提出はなく、前回に引き続き石川レナト氏(二世)を会長とする単独シャッパとなり、再選がほぼ確定となった。
当日は、現職会長の石川氏と評議員会長候補の山下譲二氏が文協事務局を訪れ、体制派シャッパ「団結してより良い未来(Unidos em um futuro melhor)」を提出した。
今週土曜、24日8時30分からオンラインで開催される評議員会で、シャッパの信任投票が行われ、正式に新役員が選ばれる。
今回のシャッパメンバーは大きく変わり、前回の理事会第一副会長を務めた山下氏は評議員会長候補に、理事会第二副会長だった西尾ロベルト氏は第一副会長に繰り上がり、その他は若手中心に入れ替えられ、役員メンバーが一新された。
山下氏は、「今回の選挙で次世代の若手にバトンタッチする時が来た」と述べ、さらに「文協をブラジル日系社会の原点として遵守し、代表的存在にするだけでなく、ブラジル社会の中でも代表的な存在にすることを目指します」と意気込みを語った。
石川氏は、「前回の2年という時間は短く、まだ改革するには時間が足りなかったので、次の2年で更に文協が一層盛り上がるよう務めたい」との意気込みを語った。今回メンバー一新した理由については、「若手メンバーを入れて、もっと若い人が活躍できるような場を与えて、新しい風が吹くような構成にしました」と述べた。
今後の課題については「今回は若手中心に活躍してもらうことももちろんですが、現状の課題は財政面。継続するコロナ禍により、文協も大きな経済的打撃を受けました。文協を維持することも大きな課題です。その課題解決に多くの日系社会の皆様、引き続きお力をお貸しください」と呼びかけた。
提出シャッパのメンバーは以下の通り。
◎理事会
【会長】石川レナト
【副会長】西尾ロベルト義弘(第一)、秀島マルセロ(第二)、頃末アンドレ(第三)、佐々木ヴァルテル(第四)、和田ロドルフォ(第五)、山下リジア玲子(第六)、山村シルビオ(第七)
【専任理事】照屋ウーゴ武次
【会計専任理事】石川タケシ
◎評議員会
【会長】山下譲二
【副会長】桂川富夫(第一)、松尾治(第二)、西村リカルド(第三)
【幹事】水本セルソ(第一)、エリソン・リマ(第二)、楠本留巳(第三)
◎監査役会
【正監査】高橋博、清原健児、小笠原ロナルド【補充監査】山田タカオ、野村昌治、清水リジア