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東西南北

 10日、サンパウロ市ベラ・ヴィスタ区で、3歳の男の子が壁に打ち付けられて死亡する事件が起きた。容疑者と見られる少年の母親は茫然自失の状態でシャワーを浴びており、精神科の救急外来に入院した。同居していた祖母によると、少年は彼女と共にテレビを見ていた。だが、午前9時頃、台所にいた母親のところに行き、泣き始めたので、「抱いてくれ」とせがんでいるのだと思っていたら、しばらくして何かが壁に打ち付けられる大きな音がし、少年が泣き止んだという。その後にガラスが割れる音もしたため、祖母が様子を見に行くと、少年は意識を失って床に横たわっており、吐しゃ物もあったという。救急隊員が蘇生術を施した後、病院に運んだが、助からなかった。母親は減量のための薬を服用し始めてから4度の入院歴があり、発作的に子供を殺してしまった可能性が高い。とはいえ、ジャイリーニョ事件以来、虐待が問題化しているだけに気になる話だ。
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 労働組合サイト(http://www.mundosindical.com.br/Noticias/49292,Metroviarios-aprova-greve-para-o-dia-12-de-maio)によれば、12日にサンパウロ市地下鉄職員がストを行うことが決まったと報じている。でも、主要なブラジルメディアは、11日午後7時現在で、何も報じていないので、決まっていないかも。10日に地下鉄職員の組合が発表したところによると、止まる可能性があるのは1、2、3号線とモノレール15号線で、運営管轄の異なる4号線と5号線は対象外だ。組合によると、職員たちは、前回の給与調整後のインフレ分に相当する10%ほどの給与値上げと、50%の夜間手当、70%の休日出勤手当を求めているという。サンパウロ市内に住んでいて、メトロを使う予定の皆さん、いずれにせよ、気をつけて!
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 サッカー・チームのフラメンゴがスーパー「アヴァン」の資金提供受け入れを了承し、ユニフォームに同社のロゴをつけることになりそうだが、それが大問題となっている。それは同社社長のルシアノ・ハン氏が熱烈なボルソナロ大統領支持者のため。ネットでは早速、熾烈な反対運動が起きている。庶民派で有名なフラメンゴには確かに不似合いか。

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