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狙いの見えない「死のドライブ」

23日のボルソナロ氏(Alan Santos)

23日のボルソナロ氏(Alan Santos)

 「それにしても、狙いが見えない」。23日、ボルソナロ大統領がリオで、1万人ほどの支持者を引き連れてバイクでデモ行進したのを見て、コラム子はそう思わざるをえなかった。
 この行為をハリウッドのアクション映画風に言うなら「地獄のドライブ」「ゴースト・ライダーズ」といった趣きなのだが、支持者たちも含め、彼らは一体この行為で、誰に何をアピールしたいのか。それがさっぱりわからないのだ。
 現在、ボルソナロ氏の大統領選における支持率は20%前半。ラヴァ・ジャット作戦での裁判が無効になったことで、大統領選への期待値が一気に高まり40%台にまで達しているルーラ氏に大きく水をあけられている。
 加えて現在、上院でコロナ禍に関しての議会調査委員会(CPI)も行われ、クロロキンに奔走しワクチン計画の足を引っ張る行動を行っていたことも晒されている最中。支持率のさらなる降下の可能性も否定できない。
 そんな中、「ルーラ氏に対抗するには、彼の主張とは正反対のことで支持者を獲得しないといけない」とでもボルソナロ氏は考えているのかもしれない。

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