「ついにこのときが来たか」。進歩党(PP)党首、シロ・ノゲイラ氏がボルソナロ政権の官房長官に就任すると聞いてコラム子はそう思った。そして同時に、伯国政界で長きにわたって「暗部の一つ」とされていた問題の党が、とうとう白日の下(もと)に晒される。そうも思った。
思えばPPが政界の表に出てくることはなかった。それは、たとえば古い世代だと、同党が軍事政権時代の国家革新同盟(ARENA)を前身に持つ政党ゆえ抵抗のある人も少なくなく、一般人気が出にくかったのかもしれない。
ただ、同党が労働者党(PT)政権の協力政党になるなどして右派イメージを和らげ、ときも経過したことによって軍政のイメージがなくなり、「中堅政党」として生きながらえていた。そんなところだろうか。
ただ、同党には長らくの問題があった。それが「汚職」だ。