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憩の園=約275万レの助成金決定=移住者支援のコロナ対策=「JICAのおかげで念願叶う」

入居している高齢者のみなさん

入居している高齢者のみなさん

 「今回のJICA助成金は本当に感謝。このお金で正式に運営ができます。入居者はもちろん、私達『憩の園』理事会や従業員も心から喜んでいます」――老人福祉施設「憩の園」を運営する救済会(吉岡黎明会長)の本田イズム第二副会長はそう喜びの表情で語った。

 コロナ対策としてJICAが実施した日系団体向け助成金交付事業「移住者の団体に対する助成金交付事業」に、「憩の園」が補助金を申請して8月6日に無事受理された。本田副会長がその報告の為に同日来社した。
 同園は今回の補助金を利用して同園施設の大規模改修工事を行うという。このプロジェクトは総額約305万レアル(約6415万円)、その金額の90%である約274万レ(約5754万円)をJICAが補助する。
 同園には日本人や日系人ら66人の高齢者が入居中だ。現状では入居者の部屋2人分に対して一つのトイレが設置されているが、本来、ブラジルの消防法上、介護福祉士施設は入居者の部屋ごとにトイレを設置しなければいない。資金難からそれが実現できず、ズルズルと運営を続けてきた経緯があった。

広大な憩の園の敷地

広大な憩の園の敷地

 今回のJICA助成により改修工事がようやく実施でき、入居者の各部屋にトイレが設置される。本田氏は「恥ずかしい話ですが、コロナ前から資金繰りが難しく各部屋へのトイレ設置ができなかった。この助成金のおかげでやっと消防法に合致した設備に改良できます。本当に感謝しています」と語った。
 このプロジェクトの中には、同園の広大な敷地を囲む高い塀を作ることも入っている。長年不法占拠者に悩まされていたの同施設だが、これで改善の見通しがたった。
 

入居者や職員の皆さん

入居者や職員の皆さん

さらに、入居者が服用する薬を配布したり、医療用具を置く「薬局」も設置する。イベントスペース「宮腰千葉太講堂」への介護用トイレ導入、新品の介護用ベッドと介護用間仕切りカーテン、料理の温度を保つ配膳車の購入なども計画している。
 本田副会長は、「今回の助成金で憩の園は一新できます。いろいろな念願が一気に叶います。JICA及び日本政府に本当に感謝。これからも入居者が快適に生活できるように励みたい」と笑顔を浮かべた。

 

 

 

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