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《ブラジル》保健相が3度目の接種に言及=高齢者や医療関係者から開始=接種完了者の死で関心増す中

補強のあり方などについての研究が続く新型コロナのワクチン接種(Myke Sena/MS)

 ケイロガ保健相は18日、「3度目のワクチン接種は高齢者と医療関係者から」と語ったが、開始日程は「科学的なデータとワクチンが揃ったら」と述べるに止まったと18~19日付現地紙、サイトが報じた。新型コロナのワクチン接種が進み、初回接種を受けた人は人口の過半数を超えたが、接種完了者は25%弱という状況だ。
 3度目の接種はイスラエルや米国などでも行われている。それは、感染力が強いデルタ株(インド株)の感染拡大で、2度の接種または1度のみでよいワクチンの接種を受けた接種完了者からも感染者や死者が出ている事などが原因だ。
 ブラジルでの関心は、タルシジオ・メイラ(85)のように接種を終えていた著名人が相次いで亡くなった事やリオ州やサンパウロ州で高齢者の入院が増加中と報告された事などでより高まり、保健省も16日に高齢者や免疫が出来にくい人などに補強接種を行う意向を表明した。
 大半が接種を完了している高齢者の感染例増加は、高齢者は抗体ができにくい事や接種完了後、半年以上経つ人が出始めた事、外出する人が増えた事などが原因と見られる。18日には、サンパウロ州の私立病院の集中治療室では60%以上、一般病室でも52%が70歳以上との記事も出た。

 新型コロナ感染症については現在も各種の研究が続いている。3度目の接種に関する研究の一例は、ファイザー社が行っている研究で、国家衛生監督庁が13日に資料提出を求めた。
 今週からはサンパウロ州とバイア州で、コロナバックによる接種完了者に国内で適用中の4種のワクチンを再接種し、免疫強化の効果を確認する実験も始まる。この実験はワクチン製造会社による実験の一環で、保健省がサンパウロ州立大学や英国でアストラゼネカ製ワクチンでの実験を実施したオックスフォード大学などの協賛で行う。
 予防効果を高めるための補強接種については、サンパウロ州保健局が以前、来年も今年同様の日程で接種を行うと発表し、保健省から早過ぎると批判されたが、現在は補強を求める声が強まっている。
 成人への初回接種未完了の州があり、青少年への接種も始まったばかりであるため、保健省は補強接種に関する日程を決めていない。だが、サンパウロ市は15日に高齢者と医療関係者への再接種を検討中と発表。リオ市は16日、今月中にパケター島で高齢者への3度目の接種を行い、市内全域に適用するかを検討すると発表している。

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