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《ブラジル》サッカーW杯南米予選 衛生監督官がピッチで中止宣言=開始直後、アルゼンチン選手が隔離無視で

5日の中断の様子(Lucas Figueiredo)

 5日、サッカーのW杯南米予選のブラジル対アルゼンチン戦の試合開始直後に、国家衛生監督庁(ANVISA)がアルゼンチンの4選手がコロナウイルス上の隔離基準を守らなかったとして試合開催に抗議した。ANVISAの主張は認められ、試合は中止となった。6日付現地紙が報じている。
 試合は5日の16時からサンパウロ市東部のネオ・キミカ・アリーナ(イタケロン・スタジアム)で行われる予定で、試合は予定通り、キックオフされた。しかし、開始7分過ぎにANVISAの職員と連邦警察官がピッチに入り込み試合が中断するという、前代未聞の事態が起きた。
 ANVISA側の主張では、アルゼンチンの4選手が、求められているコロナ規制の遵守を怠ったということだった。
 この4人とは、エミリアーノ・マルティネス、エミリアーノ・ブエンディア、ジオヴァニ・ロ・チェルソ、クリスティアン・ロメロの4選手だ。これらの4選手はいずれもイングランドのプレミア・リーグ所属だが、ブラジルの現在の渡航規定では、「イギリス、北アイルランド、インド、南アフリカ」の4カ国からの滞在者は、「14日間、ホテルでの隔離が必要」とされている。この4人のうち、ブエンディアを除く3選手は、この試合に先発出場していた。

 ANVISAのバーラ・トーレス会長は、アルゼンチン側がこれらの規定を守らなかったことを説明し、抗議。これを重く見た南米サッカー協会(CONMEBOL)がこの主張を受け入れ、17時頃に試合は中止となった。
 ブラジル側はこの規定を事前に守っており、プレミア・リーグ所属の9選手を8月27日の時点で代表からはずしていた。
 ANVISAの今回の判断に対しては、「妥当なもの」として理解も示される一方で、ブラジル・サッカー協会(CBF)が「なぜ事前に対処しなかったのか」と不満を表明し、アルゼンチン・サッカー協会(AFA)は「南米全体の規制(防疫基準)があるのに、なぜ1国の規約が重視されるのか」と疑問を呈している。
 6日時点で、同カードの代替日程はまだ決まっていない。6日にANVISAが明らかにしたところによると、AFAは4選手が英国から来たことを申告しておらず、規定違反であることはCBFや南米サッカー連盟、アルゼンチン選手団には4日に通達されていた。また、アルゼンチン選手団には例外的な措置を認めるよう要請するようにとの指導も行われたが、要請は出されなかったという。

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