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東西南北

 ミナス州のミナス・テニス・クルーベは26日、両性愛者差別発言を行ったことを理由に、東京五輪にも出場した男子バレーのスター選手マウリシオ・ソウザを除名処分とすることを決めた。現在は解雇手続き中だ。これは、今月12日にマウリシオがインスタグラムで、米国の漫画「スーパーマン」の主人公の息子が両性愛者であることを揶揄したことが問題となったためだ。チームは当初、マウリシオの発言を擁護していたが、スポンサーから撤退すると圧力を受けて、処分を決定した。マウリシオは2014年と17年にも同性愛者を差別する発言を行って問題となっていた。同選手は熱心なボルソナロ大統領支持者としても知られている。
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 このところ、サンパウロ州内で「銅線泥棒」が社会問題となっているが、交通工学公社(CET)の調べによると、銅線泥棒はサンパウロ市での信号トラブルの主要因で、昨年は市中央部での被害が目立っていたが、現在は東部での犯罪が急増中だという。今年の1~9月の信号トラブル発生上位10カ所中8カ所が東部にあり、ヴィラ・ジャクイー区のサンミゲル大通りとタイウヴィーニャ街の交差点の信号では同期間中、40回も銅線が盗まれていたという。こうしたことが続くと、電線保守の手間だけでなく、交通事故が誘発される不安も高まる。
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 24日午後、サンパウロ市南部カポン・レドンドで、78歳の男性が自宅で元妻(69)を刺殺したとして現行犯逮捕された。二人は別居していたが、男性が息子に電話をかけ、弁当がほしいと言ったため、女性が出向いて口論となったという。隣人からの通報で警察がかけつけた際、男性は女性を攻撃中で、投降を命じられたが抵抗したため、ショックガンを使って取り押さえた。被害者の女性はこの時はまだ息があったが、救急病院にたどりつく前に息絶えた。二人は20年以上前に別れたが、息子たちのこともあって連絡を取っていた。男性は離婚を受け入れておらず、今回の事件に発展したようだ。

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