ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》銃撃戦で容疑者26人を射殺=銀行強盗団摘発で警察死傷者なし=意図的な虐殺の可能性も?

《ブラジル》銃撃戦で容疑者26人を射殺=銀行強盗団摘発で警察死傷者なし=意図的な虐殺の可能性も?

10月31日に押収された武器の一部(Divulgação/Polícia Militar)

 ブラジル南東部のミナス州ヴァルジーニャで10月31日、軍警と連邦道路警察(PRF)、軍警特殊作戦実行部隊(Bope)による、銀行強盗団摘発捜査が行われ、銃撃戦の結果、容疑者26人が死亡、大量の武器や爆発物が押収された。死亡した容疑者の身元確認作業はまだ進行中で、3日夕方の時点で22人の身元が判明と10月31~11月3日付G1サイトなどが報じた。
 強盗団摘発は2カ所の農園で行われ、最初の農園では、現場に踏み込んだ軍警とPRFに容疑者達が反撃したために起きた銃撃戦で、容疑者18人が死亡した。第2現場となった農園でも、激しい銃撃戦で容疑者8人が死亡した。
 軍警やPRFは、2カ所の現場から、50口径の長銃やライフル、拳銃など、計26丁の銃器や弾薬5059発、機関銃用の弾のカートリッジ116個、手榴弾などの爆発物、防弾チョッキ、防弾ヘルメット、無線ラジオ7台、盗難車12台、18リットル入りのガソリン12缶、100リットル入りのディーゼル油4樽などを押収した。
 同市の軍警は、容疑者達が軍警の大隊基地に近い農園を借りたという情報を得て、捜査を進めていたという。
 今回摘発された強盗団は、ミナス州ウベラバやサンパウロ州アラサツーバ、サンタカタリーナ州クリシウマなどで発生したような、人質などをとり、爆発物や大型の銃を使った銀行強盗を専門とする組織で、ヴァルジーニャ市内にあるブラジル銀行を標的に、国内最大級の銀行強盗を計画していたと見られている。
 また、同州ムザンビーニョで同日夜押収された貨物専用車両は荷台の下に人が隠れて移動できるように改造されており、この強盗団と関係があると見られている。

 また、身元が判明した容疑者達はアマゾニア州やロンドニア州、ゴイアス州、マラニョン州、サンパウロ州、ミナス州、連邦直轄区の7連邦自治体の出身で、その多くが強盗や窃盗、麻薬密売などの前科がある事も判っている。
 警察はこれまでに起きた銀行強盗事件などとの関係も含めた捜査を継続中だが、同州州議会の人権委員会やその他の人権団体は、警察側の死傷者はゼロなのに、容疑者26人が全員死亡した事などを問題視し、警察側が意図的に皆殺しを図った可能性の有無などについても調べる意向だ。
 同州の人権擁護審議会は同州検察局や軍警監察局、同州司法治安局にも文書を送付し、説明を要請した。同審議会では、警官の制服にカメラを装着し、警官による暴力行為を減らした州などを参考に、カメラ装着についても前向きに取り組んでいく意向を表明した。
 なお、州議会の人権委員会委員長のアンドレイア・デ・ジェスス氏は3日、犯罪者がSNSに侵入し、「お前を殺す。お前の終焉はマリエレ・フランコ(リオ市議、故人)のようになる」という脅迫文を送ってきたとして市警に被害届を提出。4日にはバーチャル犯罪担当の警察署にも赴く事になっている。

★2016年6月29日《ブラジル》警察らの射殺事件立て続け=6年で2788人が犠牲に
★2019年10月31日《ブラジル》マナウス市=銃撃戦で犯罪者17人射殺=軍警や軍警車両には被害なし
★リオ州=今年に入っての軍警の死者が100人に=犯罪頻発地域で非番軍警射殺される=「悲劇いつまで?」悲痛な声

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