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東西南北

 サンパウロ市旧市街セントロにあるサンパウロ証券取引所(B3)の前に16日、黄金の雄牛の彫像が置かれ、話題を呼んでいる。これはニューヨークのウォール街に置かれた有名な彫像「チャージング・ブル」にちなんで作られたもので、「ウォール街にあやかり、ブラジルの資本市場の発展を」と願う、ブラジルの財界人たちの希望が込められたもの。だが、この黄金の彫像が早速、攻撃対象となってしまった。17日の朝行われた「飢えに対する抗議活動」のデモ参加者たちが、この彫像の周りに群がり、連邦政府や財界に対する批判を書いた紙を貼りつけて帰って行ったのだ。ただでさえ、B3はこうした抗議活動の典型的な標的。雄牛もこういう被害は避けられないか。
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 国家高等教育試験(ENEM)が今週末から始まる。その直前に主催の国立教育研究院(Inep)の職員が大量辞職し、衝撃が走ったが、これにボルソナロ大統領が「これでこの試験に連邦政府の色が出る」と発言。連邦議会がこの発言を問題視し、下院の教育審議会がミウトン・リベイロ教育相を呼んで説明を求めたため、同相があわてて政治的な干渉はなかったと否定に回る事態となった。リベイロ教育相はこれまでも、障害者と健常者のクラスを分けるべきなどの保守発言で知られているが、この大統領発言に対しては十分な擁護はできなかった。ボルソナロ大統領は17日も「試験問題は見ていない」などと弁明しているが、ブラジルの教育行政はまだまだ揺れそうだ。
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 17日のサッカーのW杯南米予選。ブラジル代表はアルゼンチンとの試合を0―0で引き分けた。すでにW杯進出の決まった、いわば消化試合の上、ネイマールも故障で試合に出場しなかったため、無理に勝ちに行かなかった印象も。また、これによって、2位アルゼンチンのW杯進出が決まった。残りは2枠と、大陸間プレーオフの1枠だ。

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