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樹海

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  日系団体は、若い世代をひき付けることができる企画を常に要求されている。現実に試行錯誤している。最近、三州の十五歳以上の若者三百五十人を集めた催しがマリンガであった。開会式の基調講演に民間企業の女性海外事業部員を呼んだのが斬新だ、と注目された。若者たちに自身を模索させた催しともいえた▼パラナ文化運動連盟(旧称、北巴運動連盟)の ...

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 ミャンマーの政治情勢が危なっかしいのは今に始まったことではない。若いころ京都大学に留学し「日緬(日本とミャンマー)関係史」を研究したアウン・サン・スー・チーさんが自宅拘禁されているのが、いい例ながらこの国を支配する軍政は厳しい。一九八八年のクーデターに始まる軍部独裁は、この仏教国から民主主義を奪い取り専制政治を敷く▼スー・チー ...

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 ブラジルから帰国後の小泉首相の身辺は、必ずしも平穏でないようだ。山積する公約・課題を実現しようとすれば、野党および与党の攻勢を受ける。自身が「これだ」「よかれ」と信じて、おし進めようとしていることがらほど、反対が多いのが現状である▼感涙の原因となった、ブラジルでの歓迎は、いまでは懐かしい思い出だろう。実は、小泉首相以上に感激の ...

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 富山、広島や秋田県などでクマ騒動が続く。人の暮らす領域にまで出没するだけでも大事件なのに今年の熊は村の人々を恐ろしげもなく襲う。もう老齢に入った人も若い者もあの逞しいクマにはとても勝てない。ときにはクマを投げ飛ばしたの話もあるけれども、これは飽くまでも奇談・珍談に過ぎない。危ういものには近づかない―が鉄則というものだろう▼とこ ...

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 安売りの代名詞のような「ダイエー」が天文学的な借金の末にとうとう白旗を掲げて降参し、高木社長も責任を取って近く辞職する。世界一の本塁打王・王貞治監督が率いる野球チームも身売り話が飛び出すなど穏やかな空気が消えてしまったのは残念至極ながら、今度は西武・ライオンズも怪しくなってきたらしくプロ野球も生きるか死ぬかの関が原である▼それ ...

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  贈り物や寄付は相手が有効に使用できて、しかも喜ばれるものが一番いい。その意味で、援協に図書(本)を寄贈するのは、余りよくない。援協がその本をバザーなどで換金して運営費に充当するというのであれば、無駄にはならない。だが、本は読まれてこそもっとも役に立つ▼筆者は、援協の施設のお祭りなどで現場を訪ねると、本棚を覗く。寄贈されたのが ...

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 日本銀行と言われても遥か彼方の雲の上にあるような存在で馴染みは薄いが、近ごろはさばけてきたらしい。旧館は完成してからもう一〇〇年を越えるが、地下の大金庫を一般公開したり、先の十日にはライトアップが始まり特設舞台では幽玄な能の舞を披露し拍手喝采だったそうだ。旧館の入り口と思しきところに聳える大理石と白の能衣装が奇妙なほどによく似 ...

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 今、日本は市町村の合併が話題になり近い将来には約三〇〇〇とされる地方自治体は二〇〇〇近くになる。数百年も続く村の名が消えてなくなるところもあれば、新しく颯爽たる町名が誕生したりもする。昭和の二〇年代後半にも大きな町村合併運動があり、自分の住所が変わった人は数え切れないほどに多い。もう道州制が本格的に論じられ、青森と秋田、岩手三 ...

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  アテネ五輪で日本の選手は素晴らしい活躍をしたが、きょう十日は東京オリンピックが始まった日である。あれから四十年が過ぎたけれども、アジアで初めて開かれたの東京五輪の感動は今も心の中で鮮やかに輝く。大松博文監督が率いる女子バレーはソ連を破って金メダルを手にした。名アタッカーの河西昌江選手の活躍にファンは涙し拍手を送ったのも懐かし ...

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 これは文芸評ではない。さきごろ本紙連載が完結した故人小野正さんの自分史『アマゾン移民少年の追憶』が、わたしたち編集部員の予想をはるかに超えて好評だったことを伝えたいのである。小説のような自叙伝だった。「よかった」と感想をもらした人たちはさまざまだった▼小野さんと同じような体験をした子供移民(準二世)、こどもに読ませたいという戦 ...

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