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日本文化の伝承を考える

日本文化の伝承を考える(11)=自分を指す言葉=相手を指す言葉

2月14日(土)  言語学者・鈴木孝夫によれば、日本人の自分を指す言葉、相手を指す言葉の使用に関して実に見事な規則性があるという。この規則性を基本的に支えているものは、目上(上位者)と目下(下位者)という関係概念である。家庭内で使われる親族間の自分を指す言葉、相手を指す言葉の使い方にどのような規則性が見出されるかを説明するため次 ...

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日本文化の伝承を考える(10)=自分を指す言葉=相手を指す言葉

2月11日(水)  日本では父親、母親が家のなかで子供と話をするとき、父親の場合自分のことを「おとうさん」とか「パパ」、母親の場合「おかさん」とか「ママ」と言う。甥や姪と話をするときは自分のことを「おじさん」とか「おばさん」と言う。また、祖父は孫に向かって「おじいちゃんが、ちょっといい物あげよう」などと言う。学校の先生は、生徒に ...

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日本文化の伝承を考える(9)=勤勉

2月7日(土)  私自身、自分のことを今まで一度も勤勉だと思ったことはないので、日本人は勤勉であるという説には甚だ疑問をもつ。「日本人の働き蜂ぶりを企業への『忠誠』によって説明しようとするが、日本の労働者の全てが働き蜂ではない。非効率的な集団も少なくない。農業、教育、企画部門以外の公務、旧国鉄なども、同じ日本の労働者でありながら ...

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日本文化の伝承を考える(8)=正直・誠実

2月4日(水)  「うそも方便」という諺がある。うそをついても誠実な場合もあれば、正直であることが必ずしも誠実な訳でない。  「大使とは、一国の政府が他国の政府に嘘をつくために派遣する正直な人間のことである」と言う。こうなると、何が正直で何が誠実なのか全く混乱する。  よく日本人の持つ良い特質として、正直・誠実・勤勉と言われる。 ...

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日本文化の伝承を考える(7)=スポーツ漫画の典型

1月31日(土)  戦後発達したマンガ文化はアニメと発展し、日本を代表する文化のひとつとなっている。新聞・雑誌を並べるバンカや本屋で種々の日本マンガ・ブラジル版が見られる。記者が本屋の店主にインタビューしているのをテレビで見たことがある。店主のコメントによると、今まで主流だったアメリカのマンガは物語の流れに型があって結末の予想が ...

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日本文化の伝承を考える(6)=和と没個性

1月30日(金)  テレビの番組を作るスタッフの仕事振りを想像してみよう。それぞれに仕事の分担がありながら、他の者の仕事にも関心と理解を持ち、それぞれの仕事の間に空白を残さない。そしてその後、どこかで飲んで、食べて、喋って、仕事を煮つめて行く。このようなパターンはごく普通にみられる光景である。  販売関係の仕事をしている人による ...

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日本文化の伝承を考える(5)=平等のとらえ方

1月29日(木)  かなり以前の話しだが、その年の日本で最も納税額の大きかった是銀という相場師は電車で仕事に通っていたという。また土光国鉄総裁は簡素な家に住み私鉄電車で仕事に通っていたという。日本とブラジルでは鉄道事情が違うことを考慮しても、ブラジルでは考えられないことだ。  日本では、昼食時の外食で、受け付けの女の子と重役が同 ...

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日本文化の伝承を考える(4)=神とデウス

1月28日(水) GRACAS A DEUS/ MEU DEUS DO CEU!/SE DEUS QUISER/ DEUS TE ACOMPANHE/DEUS ME LIVRE/ DEUS NOS ACUDE/ DEUS TE ABENCOE/ DEUS LHE AJUDE/ DEUS LHE PAGUEなどと、ブラジルではデウ ...

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日本文化の伝承を考える(3)=文化という言葉

1月27日(火)  ここで議論の内容を明確にするため文化という言葉は何を指して言うのか考えてみたい。生物学者による文化の説明として「人類は、あるところまでは生物として、すなわち身体のみの造りかえによって進化を続けてきたのだが、やがて身体の造りかえでは追いつかないところまで来た。そのとき幸いなことに大脳が大きくなり手が使えるように ...

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日本文化の伝承を考える(2)=カルチャーショック

1月24日(土)  モンゴル出身の横綱・朝青龍の言動が横綱にふさわしくないと、いろいろマスコミに叩かれている。ブラジルにいる私達から見れば、そんなことまで突っついてとやかく言うこともないのにと思うこともあるけれど。  相撲もスポーツで実力の世界なのだが、相撲社会はそれだけではなく、横綱も随分とカルチャーショックを経験しているのだ ...

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