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勝ち負け抗争 関連記事

サンパウロ新聞編集主幹=故内山勝男氏の蔵書集め図書館=松柏・大志万学院=記者生活70年の貴重な財産

12月25日(土)  九十四歳で亡くなる直前まで社説やコラムを書きつづけ、戦中戦後の勝ち負け抗争はじめコロニアの表裏に精通していたといわれる邦字紙記者、内山勝男さん(新潟、享年94歳)が残した書籍を収めるために、松柏・大志万学院の新校舎内に同氏を記念した図書館が来年作られることが、このほど決まった。仲介したのは、大正小学校で名ピ ...

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各移民系社会が努力を=サンパウロ州議会外国文化コミュニティ協議会 連載(下)=魂は帰る場所を求める=まずは異文化を知ること

12月4日(土)  十一月二十五日正午、現在編集作業中で、来年公開予定の映画『GAIJIN2』予告編が五分ほど上映され、山崎千津薫監督(三世)の講演が始まった。  イグアスの滝真上での高度感のある撮影、真夏のブラジルに特殊効果の〃雪〃を降らせる場面、見渡す限り広がるコーヒー大農場など、ブラジルならではの魅力溢れるシーンが満載され ...

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コラム オーリャ!

 マウア在住の宇江木リカルドさんは、大河小説『花の碑』を創作、製本中である。発行所は、ウエキ文芸工房。自家製本だ。先週まで第一部第九巻、つまり既刊九冊を本社編集部に送ってくれた。  宇江木さんによれば、作品は三十巻ほどになるという。第一部はプロローグで、第二、第三部で、戦後の勝ち負け抗争の渦の中に入った家族を書く。作品の三分の一 ...

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「ハルとナツ」のロケ地から(下)=こだわり=時代風景にじむ舞台美術

5月12日(水)  あっ! そこ、踏まないで下さい―。何気なく撮影用に作られた五右衛門風呂に近寄ると、美術スタッフから注意を受けた。「何気なく生えているように見える雑草や、ただ転がってるだけに見える石も、わざと置いたもの。百合薫さんのこだわりなんです」。主人公の足元、背景まで計算された美術設計だ。  九日に行われた、カンピーナス ...

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往年を懐かしむ=ヴィアジャンテ倶楽部親睦会=活動最盛期ほ50年代=奥地では貴重な情報源

1月14日(水)  メディアがまだ発達していなかった五十年ほど前。地方を行商して歩いたヴィアジャンテは情報伝達の担い手として活躍、地方在住者はもちろん、政治家や企業家に重宝された。現在そのほとんどが一線を退き、年金生活者となっている。相互の親睦を目的に組織されたヴィアジャンテ倶楽部(橋浦行雄代表世話人)は今なお、健在だ。十日、サ ...

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消えなかった日本語教育=戦中、戦後の日系社会混乱の中で(1)=授業初日に当局踏み込む=国井さん=父と兄はアンシェッタ島へ

12月10日(水)  授業初日に警察当局が踏み込んできて日本語学校は閉鎖、教室を提供したという理由で父と兄は身柄を拘束され、その後アンシェッタ島に流された──。  国井精(つとむ)さん(二世、六六)は、一九四六年四月二日夜の出来事が五十七年経った今でも頭から離れない。  働き手を失った一家では、まだ幼い兄弟が母親を支えて、農作業 ...

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58年目の記憶―犠牲者家族から見た勝ち負け抗争―(下)=「私の息子を殺したのはあんたか」―溝部氏の母は詰問した

8月19日(火)  銃声を聞いたコトは「今晩の音はえらい近かったねえ」。台所で片付けものをしていたコトは溝部に話しかけた。  隣の組合の住宅に住んでいた非日系の役員がよく猫を追い払うため、空に向けて時折発砲していたため、銃声は溝部家にとって日常であった。  手を拭いながら、寝室に近づいたが、もう横になっていると思っていた溝部の姿 ...

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58年目の記憶―犠牲者家族から見た勝ち負け抗争―(中)庭に用足しに出て被弾=訓練積んでいた実行者

8月16日(土)  夕方に庭先取引の業者がくることはあるが、こんな朝にはあり得ない。愛子夫婦の家は道の突き当たりにあった。  トラックの荷台に甥が乗っており、その手には義理の父からの手紙が握りしめられていた。  「幾太が足に怪我をしたから、トラックに乗ってすぐバストスへ行くように。子供の着物も幾つか持参するよう」といった文面であ ...

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58年目の記憶―犠牲者家族から見た勝ち負け抗争―(上)「国賊」「売国奴」の張り紙―テロ前、溝部家に脅迫状

8月15日(金)  今日は終戦記念日―。しかしブラジル日系社会ではこの時から違う形での戦争が始まったともいえる。日系コロニアで起きた勝ち負け抗争は、様々なかたちで議論、研究されてきた。しかし、犠牲者の家族は声を張り上げることなく、それぞれの人生を歩んできた。今まであまり語られることのなかった家族から見た勝ち負け問題ー。戦後五十八 ...

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日伯学園構想に関する報告と提言(2)=日系の〝根〟問い直し=多文化共生国家 新文化形成へ貢献

3月12日(水) 【建学理念をめぐって】  「日伯学園構想に関する報告と提言」はその中で、学園の建学理念を次のように表現している。 ――日本ブラジル両国の教育文化の交流を通じて相互理解を推進する中で、ブラジル社会への日本文化普及を図るとともに多文化が共生するブラジルの良き伝統を吸収し、テクノロジーの進歩により緊密化した世界の平和 ...

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