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ブラジル色強まる日本サッカー=代表主将カフーも移籍=今シーズン39人がプレー=再び大物・人気選手上陸

3月1日(土)

 日本サッカー界に第二次ブラジルブームが到来――。昨年のW杯開催の好影響で、大いに盛り上がりを見せるJリーグでは、代表(セレソン)を含む数多くのブラジレイロがプレーしている。昨年のW杯優勝直後に移籍したエジウソン(柏レイソル)に加え、今年七月からは主将を務めたカフーが横浜Fマリノスに移籍。三月に始まる今シーズンだけでも九人のブラジル人が、日本に新天地を求めている。また、ジッコ率いる日本代表でも、実兄のエドゥー氏がコーチとして就任予定。クラブ、代表の双方でブラジル色が強まっている。
 初の外国人選手として活躍した日系三世ネルソン吉村やジョルジ与那城の活躍など、プロ化以前からブラジルとの結びつきが強かった日本サッカー界。一九九三年のJリーグ創立以降、ジッコやカレッカら元セレソンだけでなく、九四年以降はアメリカ大会の優勝メンバーだったドゥンガやレオナルド、ジョルジーニョら名実ともに世界最高レベルのブラジル人が活躍。
 一時期は同リーグの人気低迷に伴う経費削減で、大物ブラジル人選手の姿も減ったが、二〇〇〇年以降、エジムンドやマルセリーニョ・カリオカら人気選手が再び日本に上陸。
 今年は年俸約四億円でカフーが移籍するほか、ラモンら九人が新たに移籍し、計三十九人が所属することになる。
 ブラジル旋風はクラブレベルだけではない。
 昨年、ジッコが代表監督に就任したことに伴い、今月中旬にはJリーグでの監督経験もあるエドゥー氏が、コーチとして就任。さらに、昨年までコリンチャンスのコーチだったカンタレッリ氏も、ジッコをサポートする。
 Jリーグ創生期を支えたブラジル人の一人、ビスマルクは「十年前、生まれたばかりのJリーグにブラジル人が数多くいたのが、日本サッカーの基礎になっている」とその貢献ぶりを指摘している。

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