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ロボットアニメを語る=富野由氏を囲み座談会

2月28日(土)

  富野由悠季氏といえば、七〇年代に思春期を日本で過ごした者の多くには忘れられないアニメ監督だ。国際交流基金では日本文化紹介事業の一環として同氏を招き、三月二日(水)午後八時からサンパウロ市文化センター(Av.Vergueiro,1000-Vergueiro)で講演会、翌三日午後七時から基金のサンパウロ日本文化センター(Av.Paulista,37 1and-Paraiso)で座談会を行う。
 「海のトリトン」(一九七二年)「機動戦士ガンダム」(一九七九年)など、日本アニメの黄金期を築いた立役者であり、現在でも第一線で活躍し続ける。
 ブラジルにもそのファンは多く、時折開かれるアニメイベントでは、ガンダムの主人公たちの格好を真似たブラジル人青年も見かけるほど。富野氏が切り開いてきた「ロボット物」路線には、独特の世界観と人生観が込められており、「ニュータイプ」など数々の流行語を作ってきた。
 今回の講演のテーマはまさに「何故日本でロボットアニメが生まれたのか」。自身の作品を紹介しながらロボットアニメが生まれた文化的背景をたどり、解説する予定。座談会では、ブラジルのアニメ専門家などを交えて、富野氏との意見交換が行われる。
 講演会をはさんで、二月二十九日から三月四日まで基金日本文化センターでDVD上映会、ポスター、ガレージキットの展示も行われる。世界に広がる日本のポップカルチャーの真髄を知りたい人には絶好の機会。各催しとも入場無料だが、講演会はチケット売り場で入場券を受取る必要がある。詳細は基金(11・3141・0843)まで。

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