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東西南北

5月22日(土)

 二十一日、伯字紙でマルタサンパウロ市長(PT)が卵液をハンカチで拭いている写真が掲載された。市長は、サンパウロ市東部で元カメロー(露天商)らが開業したショッピング・ポプラール(大衆)の開店式典に出席。だが同店前には、「俺たちにはショッピングに店を出す金などない!」と怒りのこもった卵を手にしたカメロー約百五十人が待ち構えており、罵倒を浴びせながら市長に卵を投げ付けた。卵の多くは公用車にぶつかり、市長にかかった卵液はほんの少し。「全然当たらなかったわよ」と意地を張ったマルタ市長、「デモは民主的な行為だが、背後に大きな組織があると凶暴化する」と、野党の関与をほのめかす発言をした。
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 サッカーリベルタドーレス杯準々決勝でサンカエターノは二十一日、本拠地で前回王者、ボカ・ジュニオールス(アルゼンチン)と対戦した。通常、三千人程度しか、観衆が集まらないサンカエターノだが、南米サッカー界最高の権威をもつ大会だけに約一万三千人が競技場に詰め掛けた。地元で先勝したいサンカエターノだったが、ボカの堅守を崩せず無得点の引き分けに終わった。二十五日、ブエノス・アイレスで次戦がある。
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 インドネシアで裁判所から麻薬取引のかどで死刑を求刑され拘留中のマルコ・モレイラ(スポーツ選手、四二)の母親、カロリーナさん(六五)は二十一日、裁判で証言のため空路出発した。モレイラはジャカルタ空港税関で、荷物の中に麻薬が見つかり現場から逃走。昨年八月十六日、同国スンバワ島の友人宅に隠棲中を逮捕された。母親は、死刑だけは免れたいと願っている。

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