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東西南北

5月27日(木)

 四月の失業率悪化の記事で、ブラジル六大都市圏の失業者二百八十一万二千人のうち、四七%は未成年者、五六・三%は女性、四三・一%は高校卒業者だったと、IBGEが発表している。また、四月の求職者のうち二〇%が、初めて仕事を探している新規求職者だという。
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 家屋不法占拠運動(MTST)のメンバーが、サンパウロ市とミナス州ウベルランジア市で占拠物件から強制退去を執行された。サンパウロ市はR・タヴァーレス国道十七キロ地点の米系証券会社の所有地に、三千家族が小屋がけした。軍警は二十五日早朝、ゴム弾を発砲。MTSTは投石で抵抗した。ウベルランジア市では昨年十二月から私有地を占拠。軍警六百人が出動、MTSTはモロトフ爆弾で抵抗し多くの怪我人が出た。
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 リオ州イタチアイーア市で二十四日夜、訓練中の陸軍ヘリが送電線の鉄塔に激突して墜落、三人の兵士が即死、一人が負傷した。事故現場はサンパウロ州との境にあるフニル貯水池付近で、同ヘリは士官学校生を運んだ後、再び離陸した時に鉄塔に激突した。事故原因は現在調査中。
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 サッカーブラジル代表は二十五日、スペインのカタルーニャ地方代表との親善試合で五対二と圧勝。六月二日にあるW杯予選のアルゼンチン戦に弾みを付けた。バルセロナを含む同地方は、伝統的に独立意識が強く、毎年地方代表の試合を実施してきた。アルゼンチン戦に向け、主力を温存したセレソンだが、前半から相手を圧倒。前半にロナウドが挙げた二得点に加え、後半にも三点を追加した。大勢が決まった後に、二点は奪われたが、今年最大の正念場となる対アルゼンチン戦でも、好ゲームが展開されそうだ。

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