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東西南北

 17日、サンパウロ州サントスで、電気技師のジョルジュ・アラウージョ・ダ・シウヴァさんが、火災にあったアパートから、6歳から12歳までの少女4人を救出し、一躍ヒーローとなった。ジョルジュさんは同日午前10時30分頃、仕事に向かう途中で、あるアパートから煙が出ているのを見かけた。「部屋の中に4人の内のひとりがいるのが見えたんだ。僕にも娘がいる。なんとかしなくちゃと思ったんだ」というジョルジュさんは、はしごをもって現場に駆けつけ、女の子たちを1人1人、窓からおろしていった。その甲斐もあり、この火災は大きなけが人もなく終わった。久しぶりに胸のすくようなよい話だ。
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 サッカーの元セレソンボランチ、フェリペ・メロが17日、パルメイラスへの入団発表を行った。「闘犬」のあだ名を持つ彼は、この日の会見でも「実力がなきゃ12年も欧州でプレーできない」「取れるタイトルは全てとる」「(元ウルグアイ代表主将で現サンパウロの)ルガーノをつぶす必要があるならつぶすぜ」と豪快な発言を連発。逆上しやすい性格で、それ故に10年W杯の敗因にもあげられた彼だが、国内リーグの盛り上げには貢献しそうだ。
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 本日付本頁で報じた、ロールス・ロイスがペトロブラス汚職に絡んでいたとの報道。同社の贈賄行為は、石油採掘専用の発動機(タービン)供給に伴うものだったようだが、高級車を賄賂として贈る余罪はなかったのかは気になるところ。ラヴァ・ジャットの容疑者は高級絵画なども賄賂代わりに受け取っていたからありえなくはないが。

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