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東西南北

2月26日(土)

 下院は二十四日、姦通罪に関する刑法改正案と「汚れのない女性」など古色蒼然とした表現を消去する案を承認した。他に処女誘惑罪や貞女誘拐罪、両親の承諾が必要な少女の誘拐罪などが廃止された。女性を無理やり部屋に監禁する罪、妻の意志に逆らって強引にセックスを強要する罪などは、二年から五年の禁固刑に定められた。前夫や義兄弟、伯父、義父、愛人、恩のある人、世話になった人、祈祷師などによるセックス強要は刑罰が重くなった。
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 リオ州社会保障院の監督官十一人が二十四日、五千万レアルの横領容疑で逮捕された。被害額は十億レアルに達する見込みという。一味は監督業務に二十八年間のキャリアがある監督官らで、多国籍企業を含む百四十社の中堅企業の監査を行っていた。監督官二人は逃亡中。一味はリオ中心街のビル十四階に「魚屋」と呼ばれる不正操作本部を持っていた。
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 セーラサンパウロ市長は同市の公共サービス請負業者に負った債務二十一億レアルのうち、十億レアルを次期市政に先送りする方針を固めた。債権者の九三%を占める、十万レアルまでの債権者に対しては今年中に一括で全額が支払われるが、それ以外の債権者には七年間の分割払い。「この基準を受け入れない業者には支払わない」と財務局長は強気。
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 二十六時間のスピード解決―。カンポ・リンポ・パウリスタ市内の自宅から誘拐されたサンパウロFCのグラフィッチ選手の母、イルマさん(51)が二十四日、アルトール・ノゲイラ市内の監禁場所から警察に救出された。イルマさんの体調はよいという。警察は匿名の通報をもとに、武装した三人組の男にさらわれたイルマさんの監禁場所に踏み込んだ。当時、誘拐犯の二人がおり、二人とも逮捕された。警察はさらに残り一人の行方も追っている。

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