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東西南北

3月15日(火)

 ブラジル・テレコムの依頼でイタリア・テレコムを内偵していた世界最大の民間調査会社クロールが内偵工作を行った際、国税庁や連邦経済公庫の幹部職員十一人が同社から報酬を得て、機密情報の漏洩を行っていたことが判明した。同件は二〇〇四年七月にも連邦警察の摘発を受け、政府要人が参考人として次々呼び出された。政府の圧力で捜査は、打ち切られていた。
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 またサッカー選手の母親が誘拐被害に―。昨年までサンパウロFCのエースとして活躍し、現在ポルトガルリーグに所属するルイス・ファビアーノの母、サンドラ・クレメンテさん(45)が十一日、カンピーナス市内の自宅前で誘拐された。サンドラさんは自宅の門を開けようとしたところ、拳銃を持った三人組の男に脅され車で連れ去られた。サンパウロ州では昨年十一月にサントスのエース、ロビーニョの母が、今年二月にはサンパウロFCのグラフィッチの母がそれぞれ誘拐されている。
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 看護婦になりすました二十歳代後半とみられる女性が十三日未明、クリチーバ市中心部の病院から十二日に生まれたばかりの女の赤ちゃんを拉致した。犯人は身分証を忘れたと警備員をあざむき、正面玄関から病院に入った。市警は犯人の似顔絵を公開、この女性は精神障害があり、テレビドラマに触発され犯行に至ったとみている。
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 一回分の料金で二時間の間何度も乗り継ぎできるビリェッテ・ウニコを悪用する業者がバスターミナルなどで暗躍している。彼らは一か一・五レアルでビリェッテを乗客に貸し、バス内の改札を通過した後に窓から戻させる。稼ぎは一カ月七百レアルになるという。サンパウロ市交通機関公社は対策を立て始めたが、乗客らは、運転手、車掌、警察が黙認しているのが問題とみている。

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