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東西南北

2006年2月28日(火)

 政府が一月に支出を二八億レアル増やしたため、社会補償費や連邦と州の赤字が増加、財政プライマリー黒字は三〇億六六〇〇万レアルと前年同月比七三%減少した。過去十二カ月間の累積黒字GDP比は四・三七%と年間目標(四・二五%)を維持。国庫庁は支出管理を強化へ。
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 サンパウロ市北部ピリトゥーバ区で二十五日朝、無職の男(19)が女性(84)とその姪(67)の住む家に押し入り、時計などを盗んだ挙句二人を乱暴しようとしたが、叫び声を聞き駆けつけた近所の人と揉み合った末、警察に逮捕された。サンバ会場から戻った男は空腹を満たすため家に入っただけと犯行を否認。
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 少年二人を含む三人が二十三日夜、サンパウロ州グアルジャー市のファベーラで覆面をした男二人に銃を突きつけられ、壁に向かって立たされた直後に撃たれて死亡した。もう一人は死んだふりをし、けがだけで命拾い。警察は怨恨か人違いと見て捜査を行っている。
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 二十四日午後、リオ市内の美術館に武装した四人組の男が乱入、ピカソ、ダリ、モネ、マチスの絵画四点を強奪。被害想定額は未公表。
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 動物に発情物質があるように、人間に情欲を起こすのはヌードではなくカネという学説の実験が米国で行われた。金融界が同実験に注目。何故二人のうち一人は大儲けをし、他は大損をするのか。投機とセックス本能の関係を立証する金融神経学がブラジルの金融市場で話題を呼んでいる。実験によると大儲けをする人の脳細胞は、投機決定時にプラスアルファーの活動をする。この活動を人為的に起こさせる物質「金融ヴァイアグラ」を開発するらしい。

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